2016-03-03

職場の先輩がネトウヨ(的)

職場の先輩がネトウヨ(?)である

なぜ?がつくのかというと、彼らの思想ネット経由かどうかは知らないからだ。

ただ発言の内容はいわゆる「ネトウヨ」と呼ばれる人たちに近いので便宜上そう記す。

先輩は40代男性学生時代体育会系だったらしいが

体育会系と聞いてイメージする粗野さは仕事上はなく

取り組みかたも采配も、いたって理性的で信頼がおける。

はじめに知ったのは昨年秋のWBC韓国戦ときだ。

今日野球みたいんで定時で上がりたいんですよ」というので、

ほんの雑談のつもりで「野球か、今日どこと試合でしたっけ?」と答えた。

韓国です。韓国にだけは絶対負けてほしくない、韓国だけは嫌だ…」

「……あー、やっぱり近い国ってライバル感出ますもんねえ」

「いや、そういうことじゃなく、俺は韓国嫌いなんです。

誰がなんと言おうと嫌いですね」

私は返事に困った。同じ島の人たちも無言になった。

私の感覚からいうと、先輩の発言職場でのちょっとした雑談にふさわしくない。

「国がまるごと嫌いだ」なんて理性的判断から出る言葉ではないし、

仮に感情面でどうしても押さえられないとしても、

それは恥じるべき、おいそれと口に出してはならない類いの感情だと思う。

ごく親しい間柄でならともかく、こっちはただの職場人間で、

しかスポーツちょっとした話題からのったのに、

そんなナショナリズムを全力でぶつけてこられても困るのだ。

あー、この人、ネトウヨなんだな…とその時知った。

仕事上の信頼感はべつに変わらないが、

なんだか、知りたくもない恥部を見せられたようなモヤモヤした気持ちが残った。

最近専門職派遣社員男性が入ってきた。

前述の先輩社員と同世代か少し上。

私は同じ案件にかかわっていないが、

どうやらできそうな方で、前述の先輩社員ともウマが合うようだ。

そして今日北朝鮮ミサイルを打ったという話になった。

みんなで「怖いですね」「実家日本海側で」「うわー心配ですよね」

「あれって一回の打ち上げで何億もかかるんでしょう」みたいな雑談をしていたところ、

その派遣社員氏が

「どうせなら韓国に打ち込めばいいのに」とポツンと言った。

それに先輩社員ものる。

「そうですよね、どうせなら戦争して両方つぶれたらいい」

「っていうか日本以外のアジアなんぞいらないんですよ」

云々。

我々は黙った。

ネトウヨは40~50代が多いとは聞いていた。

しかし、まさかこんな小さな職場に二人も集まるとは。

先輩社員はともかく、派遣社員氏は我々のことをよく知らないはずだが

この場に韓国籍中国籍の人がいることを考えなかったのか…

内心で嫌いなことは仕方がない。私が口を出す範囲にない。

しかし、それを大っぴらに口にしていいと思う神経にはついてゆけない。

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