首都圏の郊外で、幸いにも待機児童の少ない自治体なので、懸命に保活をしなくとも、保育園の入所承諾通知が来た。
しかも、駅に近く、市内で一番人気と聞いていた第1希望の保育園に決定し、送り迎えによる時間のロスは最小限で済む。
4月2日の入園式の翌週から慣らし保育を始め、2週間後には通常保育に移行する予定。
不器用・家事嫌いで、友人もなく、わからないことだらけで、苦痛続きだった育児からようやく開放される。
仕事が好きだった。結婚後も、自分一人の時間が何より大切だった。
出産後に初めて知った行動の制限の多さに、なぜ子どもを望んだのだろうと後悔している。
送り迎えや食事の準備など、効率的な時間配分と分担を考えているけれど、
1年超の育児休業期間中、「家事・育児はすべて妻任せ」のぬるま湯に慣れきった夫が協力してくれる保証はない。
おそらく、「子どもと遊ぶ」「気が向いた時に好きな料理を作る」以外、何もしないだろう。
能力の差ではなく、たまたま入社した会社の経営方針の違いのせいとはいえ、月給の差は約10万円。賞与は2人分あわせても、大企業の1人分以下。
一人の稼ぎでは子どもを育てられなくとも、生涯、共稼ぎを続ければ何とかなる。シングルマザー同様、自分が頑張ればいい。
多くの女性が保育園入所不承諾に怒る理由は、共稼ぎの継続が貧困に陥らないための最低条件だからだ。
今日は2月29日。4年後は何をしているだろう。仕事と育児の両立を達成できたら、幸せニコニコ家族、失敗したら貧乏家族。