年に丁度二度、年の始めと終わりとに一度ずつ、風邪を引くのが慣例になっており、
今年も例に違わず、先の月曜日の夜、自分が風邪を引いてるのを発見した.
水曜日に大切な用事があったので、それまで治すべく、ただただ暖かくして寝た.
何時間も横になって寝ていると頭が痛くなってくる.
あと汗をかくせいだろう、喉が渇くので白湯をひたすら飲んだ.
喉が渇くのと同様の症状なのだろうか、目が乾く.
火曜日、朝9時に起きた.
本当なら一日中寝ていたいが、いくつかすべき用事があったので、研究室に行き、それと夏コミの申し込み書類を埋めて郵送してきた.
長い間寝たと思っても30分しか時間が経っていなかったりする.
そんなわけで目が覚めては時計を確認するということを、22時から6時くらいまで繰り返した.
6時45分になったくらいに身を起こして、5日分の着替えと、暇つぶし用の本をカバンに詰め込んで出かけた.
東京駅に向かうのに、地下鉄だけを使ったほうが早く行けたのに、
これがいけなかった.
妙なおっさんが私に密着して立ち、私は息苦しさと風邪とから、電車に酔った.
気が何度か遠くなりそうになった.
電車が御徒町を出、車内放送で秋葉原、という駅名が聞こえた頃には記憶がない.
次気がついた時には神田で、ああしまった、東京駅を乗り過ごしてしまったか、
そんな時間的余裕はないというのに、と思いながら、また記憶を失った.
記憶を失ったと言っても、まさか本当に気を失って倒れたというわけではなく、
キャリーバッグに持たれかかって寝ていたような格好 (ずいぶん変な格好だろう) で目をつむってじっとしていたのだと思われる.
東京駅に着いて目が覚めて、
なんで乗り過ごしたはずなのに東京駅に戻ってきたのだろう、とか、
東京の電車なら、人が気を失って倒れても、誰も何も気にしないんだろうなあ、とか考えて、
ホームに慌てて出ると一息ついた.
咳をしようとすると嘔吐しそうになったので慌てて飲み込んだ.
全身から汗がひどく噴き出していることに気がついた.
それから太ももあたりがひどく濡れているのに気がついた.
汗だけでなくどうも小便を漏らしてらしい.
残念ながらそれどころではない体調なので、
気にしないことにした.
新幹線のチケットを買うべく、みどりの窓口の行列に並んでる最中にも、
どうも制御が馬鹿になっているらしい、相変わらず小便が漏れ出る.
その後トイレに行くと何も出なかった.