2015-11-24

私には何もない。

ただただ無意味に年を重ねて若さも友人も失った。

心許せて互いを高め合えるような相手はいない。

見せる相手がいなければお洒落をする理由が無く、

招く相手がいなければ家の中を日々掃除して

インテリアなどに気を遣う必要も無い。

面白い映画や良い音楽を知ってもそれの感想

勧め合える相手がいないから、次第に興味がうすれていった。

生活への不安がなければ、他人から評価が貰えなければ、

私はどんどん無趣味無気力でただ苛々とした感情を蓄えるだけの

まらない寧ろ害悪の塊のような人間になってしまった。

私は恋人ではなく友達が欲しい。

行動的になる理由と褒めたり褒められたりする機会が生まれる。

今まで自分個人を満たすためだけに趣味にうちこんできたが、

独りになってからはそれは他人から見た自分

演出するためのものだと知った。

本当に自分空っぽでつまらない人間だったのだなと愕然とする。

寂しいのならばこれを打破する手段は幾らかあるが、

そこまで行動的になれない無気力さを自覚する。

何かに縋りたいが、愛せるものはない。

かと言って死のうとも思わない。

文章にしてしまえば尚更落ち込むだろう事は分かっているが、

吐き出せば楽になれるかもと期待する気持ちもあった。

空っぽすぎて笑う気にもなれない。

猜疑心の強い性格と、気の置けない友人を作るにはとりすぎた年で

きっと今後はもう打算で結婚する以外に身近な人間を作る事は出来ないだろう。

本当に自分には自分というものが無い。

心に空いた穴を塞ぐ術はもうない。

過ぎたるは及ばざるが如し。

何故あの時私は退かなかったのだろう。

後悔ばかりがつのる。自己嫌悪せぬ日はない。

心に合わせて、今の容姿も遠くない内に醜く衰えていくだろう。

遅かれ早かれ友人など一人もいなくなることは予想してはいたが、

あの人に付いていかなければ縁の寿命は延びていただろう。

そして今安易に死を選ぼうとしないのもあの人がいるからだろう。

何もかも他人のせいにして他人要求するばかりの自分が嫌だ。

死にたいと思うより、このまま消えたいと思う。

メッキは全て剥がれた。

そこには矮小で卑屈でプライドだけは高い空っぽ自分が残っただけだ。

空っぽなのだからそのまま消えてしまっても良いのに、

何故存在してるのか不思議になってきた。

もう嫌だ。

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