少なくとも現在の貨幣経済の日本社会においては、歳を重ねたというだけで自動的に力が得られる訳ではありません(途上国の自給自足体制ならばまた別なのかもしれませんが)。寧ろ就職における新卒至上主義や女性の恋愛・結婚至上においての若さの価値を鑑みるに、年齢が若ければ若い程有利であり子供である事は特権階級にいると言えます。若さは力であり老いはハンデなのです。日本においては23歳以上は既に高齢者にさしかかっていると言えます。
私は子供の頃、大人になるのが嫌だったし怖かったです。大人になるという事は力を失う事だから。
日本社会において大人になる事とは、経験値を得てレベルが上がれば上がる程にHPやMPが減って行くRPGのようなものではないですか。満足な職歴を積めなかった氷河期世代のニートや非正規労働者は特になんの力もありません、ただ保護の対象外になっているだけ。
大人は弱者、子供は強者。そっちの方が現実に即してはいませんか?未就学児童ならまだしも小学校高学年ともなれば体力的にも十分高いです。碌に運動もしない中高年よりもよっぽど強いでしょう。そんな彼等を子供というだけで特別に保護する必要があるのですか?
日本における年齢差別は異常だと思いますし、そんな社会においてさらに子供を守れと連呼する理由が意味不明。結婚も出来ない子供も持てない底辺労働者に、年齢が大人だというだけでそんな事を強要されても困ります。親が自分の子供を守れば十分じゃないですか。
寧ろ大人の権利こそ守るべきだと思うんですが。有形無形のあらゆる面での年齢差別を何とかすべきだと思います。若さを好むのは生き物の本能であるとしても、そんな本能を抑える理性こそが人間としての特長だと思いますから。