②そのトラは(他のトラに比べ)大きい。 →内的限定
theという定冠詞の役割は、ある特別な、特定の、唯一の存在を指すために使われる冠詞である。
外的、内的の前提として、「この世に存在あらゆる種類、あらゆる状態のトラ」(=tigersだな。これは。)の円をイメージする。
この円の外に更に、「動物」というカテゴリーの円(=つまり、animals)をイメージする。
①の外的限定は、動物というカテゴリーの中で特に、「tiger」という「特別な、特定の、唯一」に限定してるんだと思う。
で、結果として、他の動物(ゾウ、イルカ、サルその他なんでも)との対比というニュアンスが生まれる。
「トラ(=tigers)」の円の外との関係で、theの「限定」という本質的意味を受けてるから、これを「外的限定」という名前で個人的に呼ぶことにした。
②は、逆に「トラ(=tigers)」の円の内部で、ある種類、またはある状態のトラに限定している。
tigersの内部である「トラ」に限定しているから、これは内的限定と呼ぶのが俺は良いと判断した。
重要なことは、内的限定にしても、外的限定にしても、theの「特定にものに限定する」という本質が共に生きているということ。
実際のところ、①の外的限定は文語的、抽象的な言い方で、②に比べると実際にお目にかかることは少ないかもしれないけど。
少ないだろうけど、たまに見かけることはある。
例えば、今日のgigazineの記事中に出てくる写真内にある英文。
http://gigazine.net/news/20150908-32-hours-workweek/
The U.S. enproee averages 47 hours of work per week
この「The U.S. enproee」はtheの総称用法のはず。
たぶん、
U.S. enproees averages 47 hours of work per week
っていう無冠詞の複数形でも、アメリカの賃金労働者全体を指すことはできるし、
俺的には、無冠詞複数形ではなく、theの総称用法を使って書いてるのは、
およそ「世界中各国の賃金労働者全て」というカテゴリーの特に、「アメリカの賃金労働者は、」っていう対比のニュアンスを
出すためじゃないかと思ったんだけど。