2015-06-20

地方に非日常性を求めることへの静かな怒り

地方である私は、地方の変わったモノをネタにするバラエティとか、都会の住民田舎移住する番組とか、

都会の女性田舎に移ってあれやこれやす朝ドラとか、そういった類のテレビ番組が嫌いである。

正確に言うと、番組のものに興味はない。ああい番組がもてはやされるのが気に食わないのだ。

しかしそういう番組は、手を変え品を変え次々と出てくる。

都会の住民というのは、我々にレッテルを貼りたいのかもしれない。

地方民とは、得体の知れないソウルフードをこよなく愛し、前時代的なしきたりやしがらみにとらわれた部族であり、

排他的相互監視することはなはだしいが、心を開いていればいつかは共同体の一員として温かく迎えてくれる」

という物語を、地方押し付けたいのかもしれない。やられる側にしてみりゃたまったものではないが。

地方地方で、都会の住民に金を落としてもらいたいものから、むしろこの流れに便乗している。

変わり映えのしない焼きそばゆるキャラを売り込んで、失敗するなんてのはよくある話。

最近では地元住民が細々とやってた伝統芸能を猛烈にプッシュし、ついには県外に引っ張り出したりもしている。

その努力には頭が下がるが、正直どれにもほとんど興味がない。

しろ地元にいるのに取り残された感が凄い。

ひこにゃんくまモンふなっしーは知っていても、地元にどんなのがいるかは全く知らない。

伝統芸能にしても、今やどこのイベントにも出張ってくる有様で、

「アレが嫌いな人間が住んでたら、さぞ窮屈で仕方ないんだろうなあ」とか余計なことしか思いつかない。

都会の住民に非日常性を求められても困る。我ら地方民はそこで日常を送っているのだ。

挙句に「似たようなショッピングモールばかりで、つまんなくないのかよ」とか大きなお世話だ。

人並みを求めて何が悪いというのか。

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