俺の先祖は、実は歴史の教科書(俺の中高生時代)に名前がちょろっと出る程度の「歴史上の人物」だったりする。
とはいえ百年以上前の話なので、身内の間ですら「へぇボタン」2回分程度のトリビアでしかなかった。
ふとした事でそれをネタにした。
「増田さんの名前って○○時代の××に似てますけど、やっぱりご両親が××にあやかって付けたんですか?」
「らしいね」
「××とか、結構マニアックですね。普通その時代なら□□とか△△とかがメジャーですよね」
「え、本当に?」
という感じのやりとりをした。その時は「言っちゃあなんですけど、名前負けしてますよね(笑)」「しばくぞコラ」程度には盛り上がったのだが、それからしばらくして、母親から「あんたいつの間に婚活とかしてたの?」といきなり電話がかかってきた。
何故か遠く離れた実家に、立て続けに俺への見合いの話が何件も来ていた。
あまりにも突然なので、悪質な業者に俺の個人情報でも流れたのかといぶかしんだが、話を持ちかけてきた世話焼きな人達が口を揃えて「増田さんってあの××の家柄なんですって?」と言うので情報の出所を辿っていくと、前述のネタの件を周囲がfbとかTwitterとかで話題にし(××の子孫が知り合いに居る程度の表現で、もちろん俺の個人名などは伏せてはいたし、その程度ならネットでネタにしてもいいと俺も事前に承諾はしていた)、××の出身地(でもあり俺の実家のある町)に住んでいる彼らのフレンドやフォロワーが食いつき…といった感じで情報が流れたらしい。
見合いの話は全て断った。
中学の同級生に「相馬」君とかいたけど、ガチ「相馬氏」の血筋だったな。 名字だけで分かる人は分かる。