KAT-TUNだと思う。
結成から約15年で昔を遡ろうとするとなかなか長いし色々あったグループなのは否めないけど本人たちもファンも結構さっぱりしてて今の4人はのびのびやってる印象。無理に振り返らないし、振り返って重く考える人間あの中に一人もいない。エイト(関ジャニ∞)やNEWSと決定的に違うところはそこで。情が出てこない。仕事とステージに。KAT-TUNは生粋のアイドルだ。最近アニメ業界で二次元アイドルコンテンツが大盛り上がりを見せているが、所謂アニオタと呼ばれる人たちにも刺さるグループだと思う。二次元だよあれは。もはや異世界。二人欠けてもKAT-TUNの世界観が崩れない、崩させない。いつの時代でも東京ドームを自分たちの色に完全染色させてしまったらKAT-TUNが一番。コンサートは普段紙面や画面を通してしか観られない彼らを三次元の場で直視できるのが何より重要なところだが、KAT-TUNは異世界で会ってるイメージ。
ジャニオタって物事を重く考える生き物だけどKAT-TUNは考えさせない。ステージが全て。魅せられて幸せになって彼らから出てくるものに感動し、最高だと噛み締めればそれでいい。アイドルとしての存在意義が明確なグループ。ファンをしていて気は楽なのに魅せられるものはジャニーズトップと各所ファンから太鼓判を押され、なんだよやっぱりKAT-TUN最高じゃん。MCでファンに「今回のリングのグッズどう思う?」って訊いてファンも「いらない」って返すんだから。KAT-TUNはファンにダサいグッズ持たせない思考らしい。
KAT-TUN自身も魅力的だが私が思うにファンも魅力的。ジャニオタには珍しいくらいさっぱりしてて且つギャグのセンスが高い。これは昔から変わってない。KAT-TUNに対して多くは語らないが心の深いところで自分たちが観ているものに自信と誇りを持っているんだと思う。
ジャニーズは嫌いじゃないけどジャニオタって何やら面倒臭そう。
そう思ってる人は少なからず居ると思う。自身もジャニオタだがジャニオタは考えたり感情的になったり好意を語ったりするのが大好きな生き物だ。そんなこと考えずにただ、エンターテインメントを楽しみたい、魅せられるだけでいい。そんな人は今のKAT-TUNが置かれている環境を丸っと含めて最高の場だと思う。
ジャニオタにも、ジャニオタじゃない人にも、今のKAT-TUNを観ておいてほしい。
結成当時からデビューまでを見届け、ジャニオタを降り、5年の空白を経て現在嵐のファンとしてジャニオタライフを楽しんでいる自分自身へ宛てた文章。