2015-04-20

身近に迫るマイルドヤンキーの恐怖

夫婦とも親元を離れて今は都心に住んでいるし、地元友達に合う機会も少なければ近所づきあい子供幼稚園つながり程度。

そんな自分にはマイルドヤンキーなんて言葉は全く無関係だと思っていた。

ところが最近気付いたことによってそれが極々身近に存在していたということがわかったんだ。

きっかけは、某携帯会社の三太郎CMテレビに流れると嫁が終わり際に必ずと言っていいほど「ハハハ」って笑うことに気付いたことだった。

一緒にドラマバラエティなんぞを見ていたりするときももちろん、テレビを付けたまま別のことをしてる時なんかも、CMが流れていることに気が付くと嫁は何の気なしに聞き流しつつやっぱり最後には「ハハハ」と笑った。

最初は偶然かと思っていたが、意識して聞いてみるとまさに100%といっていいほど毎回のように笑っていることが分かった。

それも内容が面白くて笑ってるというより、まるで仲間内のやりとりに対して相槌を打つかのような感じだ。

嫁とは職場で知り合って結婚したのだが結婚後に嫁の地元祭り同級生との飲み会に誘われて何度か参加したことがあった。

集まる仲間は小中高とほぼ同じ学校人間ばかりだし事あるごとに先輩やら後輩やらの話で盛り上がるのだが、その会話の生産性のなさにいつも辟易していたんだ。

今思えば、やれあいつがどうしたこいつがどうしたとか、先輩がどうした後輩がどうされたとか、大して面白くもない話に皆で盛り上がり共感していく姿はまさにマイルドヤンキーのものだったんだ。

そんな嫁は知らぬ間にあのCMの会話に参加した気分になっていて、話のオチがついた頃には自覚がないままいつもの相槌をうつように笑ってしまっていたに違いないんだ。

別に何も忌避する話でもないのだが、遠い存在だと思っていたものが知らぬ間にしかも至って身近にあったことに気付いた恐怖を誰かに聞いてもらいたかった。

あのCMに見え隠れする共感できないものには手のひらを返したように排他的になってしまいそうな危うさがどうしても好きになれないんだ。

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