二次創作の同人誌作家に、ものすごく好きな方が居る。
先ほど読了した作品も素晴らしく、心の震えが止まらない。
感動を持て余し過ぎてつらい程だ。
そう、つらいのだ。その二次創作物が好き過ぎて。
その作品のどこがどう素晴らしいのか、事細かに語りたくてたまらないし、
その素晴らしさを誰かと共感したくてたまらない。
ここで重要なのは、語ったり共感したい対象が、二次創作の原作にあたる作品やキャラクターなのではなく、
その二次創作物の作風に該当するという点だ。
原作やキャラクターが好きな人は、各SNSなどのプロフィール情報や投稿内容から捜索し易いが、
今まで経験したジャンルでは、それらと同じノリで二次創作同人作家のファンであることが大っぴらにされている様を見たことがない。
いやまぁpixivで二次創作物の投稿を公開ブックマークしている人なら大勢居るし、
同人誌即売会に行けば自分以外の購入者も勿論居るのだが、
そもそも同人作家のファン同士で交流するという発想や欲求が無いかもしれない相手に声をかけるのはハードルが高い。
そしてできれば心酔対象である同人作家本人の目につかないところで仲間をつくり、感想を語り合いたい。
「同人でも、作品を楽しめたのなら作者に感想を送ってあげて欲しい」的な意見をまま見かけるが、
その行為では一つめの欲求を慰めることはできても、二つめの欲求は満たし難い。
それに誤解を恐れずに言うなら、本尊とファンの間にある一線を維持し難いのが、『二次創作』同人の特徴だと感じている。
原作を愛するという名のもと、みな平等かつ対等であるというスタンスが善だとされているように思うからだ。
そのスタンスを善とすることに異論は無いのだが、今は愛情の先が同人作品に向いている。
だからむしろ対等な関係など不要で、自分の発言なんて何の影響も及ぼさないという、自由な発言を許容してしまえるシェルターこそを望んでいる。
作家間の人間関係や派閥などの話題もよく耳にするし、作家本人の迷惑にならないところで、ひっそりと、ファンで楽しみたいだけなのだ。
なんか良い方法ないかなあ?