我が社は社員60名。うち、幹部と呼ばれる人々は6名ほど。
その大半が社運を賭けたプロジェクト、というよりは
社運なんか賭けるつもりはなかったけど結果的に社運と社長の命がかかってしまった
プロジェクトで野戦昇進した人間たちである。それ以前の創業期の幹部は社長以外誰も残らなかったそうだ。
つまり我が社は何度か、社員の過半数が辞職する事態から立ち直って来ている。
故に幹部連中は、即断即決を尊びただひたすらに気が荒い。
怒鳴る、叫ぶ、ぶっ壊すは日常茶飯事であり、会議はと言えば凄惨の一言に尽きる。
議事録に「そいつをクビしろ」「もう二度と来なくて良い」「死ね」が残る始末だ。
では、儲かっていないか?と言えばそれはノーで、我が社の給与は高い。
幹部連中は驚くほどの給与を貰っているし、私の給与も安くはない。
そして、幹部連中はただひたすらに怒鳴りあっているように見せて、きちんと利益は出している。
つまり、これは一種の企業カルチャーであり、彼らの中でこれは正義なのだ。
実際、会議でこいつらいずれ殺しあうのではないか?と思うほど罵りあった後で、
プロジェクトが一服すると幹部たちは連れ立って遊びに行く。海外が多い。
仲が悪いわけではないのだ。彼らは野戦で育った故に、それ以外の文化を知らないのだ。
この野戦カルチャーを適切な企業文化に切り替え、人材の兌換を可能とし流動化を図れとの指示だ。
無論、幹部たちも理解はしているが納得はしていない。なぜなら、彼らは怒鳴る叫ぶぶっ壊すのコミュニケーションが大好きなのだ。
これまでずっとそうやって来たから、他のやり方があるということにもピンと来ないし
また他のやり方が必要だとも思っていない。実際、彼らは少数精鋭でやりたいし新人なんて必要だとは思っていない。
しかし、社長は事業を拡大したいし安定企業にして上場ゴールにたどり着きたい。
ゆえに、とりあえずは新規採用者の定着率を上げて欲しいということである。
これまでに入社した新人の過半数は、野戦将校たちにすり潰されて退職していったそうだ。当たり前だ。
そこで私の登場なわけだが。正直、こんなのどうしろと言うんだ感満点である。
何よりまずいのは、この会社のカルチャーを変化させることが利益を上げる上で正しいかどうか私には確信が持てない。
頑張るしかないんだろう。頑張れるとこまで…。
個人的には、段階的にこの野戦将校達には会社を去ってもらう他ないだろうと思うが
それは利益の源泉を失うことを意味する。属人的能力をメソッド化して共有していくしかない。
利益を生み出すシステムが個人の能力の依存しすぎているため、そんなことが出来るのかと言われれば
頑張るとしか答えられない。
急成長した会社ってのは元をたどるとだいたいそんなもんだ。 増田の会社が珍しい訳ではない。 そこから企業になれるかどうかってのはとても難しい。 利益を出しているけれども組織...
その規模ならマネジメント畑の人間一人入れる程度じゃきついな 素直にコンサル雇えば良かったのに
あるあるだな ここで良いマネージメントが出来ると 企業は安定ラインに乗る ユニクロだって初期はこんなんだった 俺はそこですり潰されて死んだが 増田は頑張れ きついが、上手くい...
http://anond.hatelabo.jp/20140603160017 へのトラックバックが 「うんうんそうだねあるある」 しかなくて肝心の「どうすればいいのか」が一切なくて笑える
上場ゴールって言い切っていいのかww