俺はフットサルがかなり得意で、そのおっさん運動したいみたいで、仲良くなって、色々教えてた。
俺は仕事が不安定だったので、おっさんの余裕そうな感じに、たまにイラっとしてた。
イラっとしつつも、飯とかおごってもらってた。
そのハウスに正社員はそのおっさんだけだったので、アラサーの女子にモテてて、人生初のモテ期到来って感じで嬉しそうだった。
でも童貞だからか距離感がおかしくて、誰もモノにできてなかったようす。
冬ぐらいになって、久しぶりに見かけたので、声をかけたら、どうやら鬱病になって会社をクビになったみたいだった。
おっさん唯一の武器である安定収入を失いどうすんのかと思っていたら起業するとか言い出した。
貯金が1000万ぐらいあるってしきりにアラサー女子向けにアピールしてた。
でも彼女らには全く響かなかったようで、徐々に孤立するようになり、しばらくしたら、ひっそり退去して実家に戻ってた。
おっさんの実家の近くで、俺が尊敬する霊能者の先生がセミナーを開くことを知ったので、おっさんも誘って、
久しぶりに会ってみようと思い、電話してみた。
君も相変わらずだね、とか謎の上から目線で、イライラしつつも、セミナーに行くのかどうか正したら、
今は遠いとこに住んでるから難しいとか言いやがる。
なんでおまえみたいな無職のおっさんが実家を出てるんだよと思って、いろいろ質問しても、なんかはぐらかしやがる。
「まあまあ、いいじゃない」とか、超うざい。
結局別の人経由で色々情報を集めたら、どうもベジタリアンが集まるカフェで知り合った10代のオタク女と意気投合して、
1年ぐらい遠距離恋愛したあと、女の実家で同棲生活を始めたらしい。