今日の報道ステーションでALS(筋萎縮性側索硬化症)の特集をやっていたのを見た人もいると思う。
http://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/news/detail.php?news_id=100058
脳からの信号を筋肉に伝える役割を果たす「神経細胞」が侵されて筋肉が徐々に衰えていく難病、ALS=筋萎縮性側索硬化症。年間10万人に約1人が発症し、根本的な治療法もない「難病中の難病」とも呼ばれている。
で、最近、自分の親がALSに罹ったことが判明した俺が来たわけだが、まぁ当事者としては「これからどうしよう」みたいな事を考えると本当にキツい。キツいけど、こればかりは逃げようがないので、うまくやり過ごしながら何とかするしかない。
ところで、ALSといえば、今話題の「徳洲会」のドンである徳田虎雄氏も患者の一人だったりする。最近では毎日のように徳洲会がニュースになっていて、因果な巡り合わせだなぁと思いながら眺めている。
その徳田虎雄氏だが、二週間ほど前に取調べがあったらしく、参考映像で彼が文字盤で会話する様子が放映されている。
http://www.youtube.com/watch?v=D3cModp30cY
全身の筋肉がピクリとも動かせない、まさに「己の肉体という牢獄」に落ちた大変残酷な状況にあるのに関わらず、この眼力である。どんな病に罹っていても、患者のQoLは本人の生き方や周りとの関わり方次第なのだなぁ、とある意味元気付けられる映像だ。
とはいえ、彼が己の人生を謳歌できているのも周りのサポートがあってこそであって、特に彼は「権力者」だからこのスタイルが貫けている部分が大いにあるはずだ(*)。カネも権力もない一般ピーポーとしては、自分の親に同じようなサポートができるだろうか、というとあまり自信はない。
まぁ、幸いにして家族が「10万人に1人」のクジを引かずに済んだ皆には、この病気が将来「治せる病」となるように少しでも良いから支援してもらえると、うれしい。
*: いちおう補足しておくと、彼は眼球が動かせるので文字盤が使えるが、眼球も瞼も動かせずにコミュニケーションが断絶する「ロックイン」の状態になる患者もいるらしい。もしそうなると、本人も家族も地獄であることは想像に難くない。脳波を使うBMI(ブレインマシンインタフェース)技術が発達すれば、この状況も改善できるようになるとは思うけど。
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