2013-08-08

暴論:中長期投資家呼び込みのために「1年1回だけ取引」の特殊株式市場を立ち上げよ

政府は「株式市場に良質な中長期運用個人投資家が集ってくれる」ことを期待している。

「良質な個人投資家が、健全資本市場を支えるという、教科書に描いたような理想世界

しかし今や株式市場

1.超短期の高速取引でコンマ数秒の鞘取りを狙う投機

2.コンマ数秒までは行かないが、日々の売買で短期での鞘抜きを狙うFX的な個人投資家

3.インデックスに従った投資しかしない臆病な年金機関投資家

しか存在せず、「教科書のような個人優良投資家」は、育ちようがない。

健全個人投資家」の育成のために、政府は「個人への投資教育重要」と

トンチンカンな政策を掲げているが、多分「半官半民で個人への投資広報組織を立ち上げ、

その天下りポストが欲しい」ということなんだろう。

余談は兎も角として、政府が本気で「個人からの中長期スパン資本投資を増やしたい」のなら、

毎日、毎秒、コンマ数秒のインターバルで取引する」という株式取引の

「前提、常識」を疑ってみてはどうか?

例えば、

「毎年1回、7月1日にだけしか取引できない、特殊な上場株式」というのを設定する。

投資家は、7月2日から翌年6月30日までの間、じっくりと当該企業の業績状況、経営者の考え方、

技術力や新規投資を判断し、更に6月下旬に開かれる株主総会投資判断材料にする。

その上で、7月1日の1日だけ「売り」「買い」の注文を出す。

別の言い方をすれば、

「マネタライズ、換金化のチャンスを、1年間の全平日(250日近く)から、1年間に1日だけ」と

敢えて制限する。

換金化のチャンスを全平日から「1年に1日だけ」と制限することで、自ずから短期投資投機)が排除され、

中長期投資が生き残ることになる。

金融関係者は、

「取引チャンスを増やす、より高速取引に対応するように進化することが、全ての投資家にとって『絶対善』である

という思い込みに囚われているように見える。

金融から離れた素人部外者の自分から見れば、

「取引チャンスを減らす、取引タイミングを制限する方が、パラドックスであるが、

 個人投資家利益になる場合もある」と思うのだが、オカシな考えだろうか?

何も東証株式を「1年に1回だけ」の取引にする必要はない。

希望する企業けが、「1年1回取引の特殊市場」への上場市場替えをすればいい。

また、叩き台として「1年に1回」という案を出したが、半年に1回でも四半期に1回でも毎月1回でもいい。

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