2013-04-04

いい人だったよって言われたい

とびだせどうぶつの森」を、発売日に買ってから毎日プレイしている。

このゲームプレイヤー生活を送る村には最初4名(3名だったかも)の動物が住んでいて、日が経つごとに新しい住民が1名ずつ引っ越してくる。

最大で10名まで村に住まわせることが可能だが、だいたい8名を超えたあたりから、今住んでいる住人が「引っ越すつもりだ」と言うようになる。引き止めることも可能だが、放っておくと荷造りを始めて引っ越ししまい、入れ替わりにまた他の住民が村へやってくる。

この引っ越しシステムには面白い仕様があって、村の住民が9名に達していると、10人目はただ放置するだけではやってこない。

すれ違い等の通信プレイで他のプレイヤーデータのやりとりをしていると、相手の村から引っ越した直近の住民が来るようになっている。他のプレイヤー経由で村に来た住民は、前の村の村メロ(その村のプレイヤーが設定したオリジナル音楽)を時々歌ってくれたり、村の名前と住んでいた住人(プレイヤー)のことを話してくれる。

先日、そうやって越して来た直近の住民に「前住んでた○○村に□□って奴がいたんだけど(略)ちょっと苦手だったな」と言われた。

だいぶ長いこと元の村の名前と村メロを教えてくれることしか知らなかったので、内心軽いショックを受けた。

このゲームの住民にはプレイヤーに対する親密度が隠しパラメータとして各々設定されていて、ある程度仲が良くなるとあだ名で呼んでくれたり、挨拶や口癖を考えてくれと頼まれることがある。

ものすごく仲良くなるとその住民の写真レアアイテム)をくれるので、大体のやり込みプレイヤー写真を入手できるまで住民を村に留めておき、写真をもらったら引っ越させる攻略法をとっているはずだ。自分もそうしている)

件の住民が言う「ちょっと苦手だったな」は、前のプレイヤーとの親密度パラメータが低いまま引っ越したから表示されるセリフと思われる。

本当を言うとその住民はあまり好みの外見でなくて「こいつだけは写真もらう前に早めに引っ越させちゃおうかな」と思っていた。でもそんな風に引っ越しをさせたら、また「○○村の△△はちょっと苦手だったな」と言わせてしまうのかと考えると申し訳ない気がして、結局仲良くなるまで村にいてもらうことにした。慣れてくると愛着も湧いてくるもので、知らないうちにあだ名で呼んでくれるようになっていたのは少しうれしかった。

自分でそれを確認できるわけではないし、タイミングによっては誰の村にも引っ越せず住民データが消えてしまう可能性も充分ある。

それでも、よその村に引っ越して行った住民に「○○村の△△は聞き上手って感じでいい奴だったよ」と言われたい。

そんな気持ちで毎日村の見回りをしている。先日のエイプリルフールイベントで、親密度関係なく住民全員の写真を入手することができたが、仲良くなって自力で写真をもらうまでは意地でも引っ越させるものかと思っている。

実在しないゲームの住民にすらここまで入れ込んで気を使うバカな自分をよくわかっているので、生身の人間が介在するネットゲームには死んでも手を出すまいと思っている。きっと確実に他のプレイヤーとの人間関係に悩んで鬱になるだろう。

夜中に昼でしか捕獲できない虫や魚を催促され、翌日にはこの約束リセットされるのでブッチしてしまうことが100%明白なのに、断るのが嫌で「いいよ!」とできない約束をしてしまうとか、住民からもらったプレゼントを速攻でリサイクルショップへ売りに出し、くれた住民の目に触れるところに堂々と飾るとか、相手はゲームの住民と割り切った非常識行為もそれなりにやらかしているので、決して現実ゲーム人間関係を同一視しているわけではないのだけれど。

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