2011-02-14

解散風が吹き出したようである

過去の定石だと、予算案と国債に関する法案を通す事を条件に解散総選挙支出に関する法案は再開後の国会で審議というのが、落し所である。もっと早い時期であれば、そして、民主党公約を実現していれば、内閣退陣を条件にし、政権たらい回しという55年体制に持ち込めたのだがタイミング的にも、支持率的にも、もはや選択肢はなりえない。

4月統一地方選投票日に衆議院を重ね、バランスを取ろうとする大衆の心理を利用して、地方議会議席衆議院議席のどちらかを取るという考え方で延命を図るというプランしか残されていない。

子飼い地方議員が生き残れば、衆議院落選していても地盤は維持できるし、衆議院議席が維持できれば、地方議員の面倒は見れる。持ちつ持たれつで地盤を維持していくというのは、自民党的なやり方である

もっとも、民主党の中央議員は、地方議員の面倒を見ていないようである。親小沢だと、その辺の指示を出してくれる人をつけてもらえるようであるが、その意見を受け入れて、地元の面倒見をやっているのは、いないようである。親小沢であると、党中央に目をつけられるし、地盤の手入れには金がかかる。次の選挙で勝てればよいが、今の党中央では、負けた後でも、その地盤の候補でいられるかどうかの保証がないとなれば、地盤に金を注ぎ込んで手入れをするのはやめて、金を貯めておく方が良いとなる。地盤に金を注ぎ込んで手入れをしていると、選挙を望んでいると解釈されて、政権が長続きしない事を望む反動勢力であると認定されかねない。小沢からつけられた秘書は返上しましたと、党中央に答えた方が、覚えが良くなるというのもある。

選挙は別々にした方が、裏工作が効く。衆議院選挙の間は、議員の事務所は選挙違反の内偵が付きまとうが、地方議会議員の事務所はノーマークになる。反対に、地方議会選挙期間中は、衆議院議員の事務所はノーマークになる。票の買収工作をやる裏選対はノーマークな方でやるというのが、選挙常識である。この常識に添うならば、統一地方選衆議院ダブル選挙はありえないとなる。地方議員を切り捨てるようなことをしていながらも、その選挙を利用して、有権者バランス感覚だけにすがりつかなければならないほど、今の民主党には道が残っていない。

凡人は、凡人としての生き方を貫くべきであり、非凡でなければ勤まらない地位や職には、まかり間違ってもつくべきではないのだが、その程度の事すらも理解できないほど、日本人の質が劣化している。無能な政治家生き恥を晒している様を見て、他山の石とするようになれば良いのだが、さて、その生き恥を晒している本人が、恥と思っていないというのが、実は、一番の問題なのかもしれない。

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