2021-02-21

テストで寝るにも限界がある【ビリだった話】

人生で受けたテストの半分は何も分からなかった。

いや、小学生の頃は大体分かったから、

正確に言うと中高6年間の半分だ。

中学の頃は英語現代文数学だけ。

英語強制がすごかったから分かる。

現代文はまあ日本人だし。

数学普通に好きだったし、音楽聴きながらやれるし、落ちこぼれたら終わりって聞いてたから割と真面目にやってた。

社会理科は、授業さえ聞いていなかった。

寝てるか、遊んでるか、窓の外を眺めているか、まあそんなところだったと思う。

レポート友達のを参考にさせてもらい、

試験は30点程取ってなんとか乗り切っていた。

中2の終わり、私の成績は学年下から何番目で、

中3、私は少し勉強した。けっこうできた。

そのまんま高校に行った。

高校に入ると、友達勉強時間を競った。

から高1は普通の成績でいられた。

高2になると勉強が難しくなった。

5月、私は少し頑張った。

結果は下から数えた方が早かった。

7月勉強したけどよく分からないことが多くなった。

結果は下から数番目とかだった。

夏休み記憶はない。

10月、ビリだった。

そこからずっと、卒業するまでビリだった。

ビリの生活は辛かった。

授業は何も分からない。分からないなりに必死に聞くべきだったのかもしれないが、宇宙語を聞くのは15分が限界である。ただの苦痛時間だった。

課題は出せなかった。分からいから。

友人には聞けるわけもない。誰も私に時間を割きたくないだろうし、私もこれ以上皆の迷惑になりたくなかった。授業を一切理解していない私の様子は側から見ても恐らく浮いていて、しかも多動だから隣の席の子迷惑だったと思う。頑張っているクラスメイト申し訳なかった。

テストは1問も分からないので全部宝くじと考えていた。この頃には英語数学限界に達していたので真剣に解けていたのは現代文だけと言える。

記号はイかウで埋め、記述は1番後ろの回収の生徒が引かない程度に埋めることを意識した。埋めることに目的があるため、内容はあまり考えていなかった。

これを遂行すると大体10分で埋め終わる。

突っ伏して寝たかったが、私の無駄に大きなプライドがそれをさせなかった。私がビリなのは皆分かっていると思うが、これ以上目立ちたくなかった。少しでも周りに解いてると思われたかったので、歌詞を書きおこしていた。

先生にはこのままだと卒業できないと言われた。

クラスメイトとは少しずつ心の距離ができた。

家族もめちゃくちゃになった。

私も自暴自棄になり、

今度は試験に立ち向かうという行為自体億劫になった。

試験開始1分で寝て、試験監督に「大丈夫?」と声をかけられたこともあった。

もう試験に行きたくなかった。

行っても寝るか絵を描くか歌詞を書くか。

ならば行かなくてもいいのでないかと思い、ブッチした。テストで寝るにも限界がある。

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訳の分からない終わり方になってしまったが、私は高校を無事に卒業することが出来たしセンター試験ではかなりの高得点マークした。高校では授業についていけない余りに学ぶことを放棄していたが、その分「私も人並みに学びたい」という思いは強まっていたのである。こんな奴が大学生というのは如何なものかという意見もあるだろうが、今、私は学びたい。

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