2018-07-31

フェミニズムに救われたかった

先に言うと別にフェミニズム批判じゃなくてただの文章下手の自分語りから、そういうのがほしい人の期待には添えない。一方でフェミニストの人たちの気分も害すかもしれない。

自分は体が女のXジェンダーというやつで、簡単に言えば「心が男にも女にもなりきれない」という中途半端LGBTの中でも批判する人がいるような人種である。そんな自分がかつてなぜ女性の権利拡張であるフェミニズムに興味を持ったかというと、ネットで「フェミニズム出会って救われた」というXジェンダーの人を見たからだった。

ジェンダーというのはとても定義が難しく、自覚する原因なども人それぞれであるが、Xを自覚する理由の一つに「社会的規範自分が合わない」というのがある。要するに「女性はこうあるべき」「男性はこうあるべき」という規範自分を合わせることができずジェンダーを疑ってしまうということであるフェミニズムは「女性はこうあるべき」という概念から解放するものであり、それに救われるXジェンダーも多いという。当時はとにかく自分を救ってくれる何かが欲しくて、フェミニズムコミュニティーに足を踏み入れたのだった。

フェミニズムという概念は今でも好きだ。フェミニズム歴史がなければ自分は今以上に生きにくさを感じていただろうし、女性解放されればもっと自分も楽になれると思う。けれど、フェミニストコミュニティーの中で自分はどんどん神経をすり減らしていた。「男性」への批判を見るたび自分非難されているように感じてしまったのである自分はXジェンダーの中でも「両性型」というもので、女性であると同時に男性であるとも感じている)。ミサンドリストといわれる彼女らが男性を憎む理由があり、彼女らがそれを叫ぶことが解決へとつながる、彼女らが感じる不快感も含めて声を挙げなければ世界は変わらない。頭では分かっていたけれど、彼女らの文字自分の心をじわじわと蝕んでいく。自分彼女らにとっての悪であるしかも体は女のくせに。彼女らの批判するものに「男性性的まなざし」というのがあって、それがあることで女性が対等にみられないという彼女らの理屈は分かっても、男性としての自分本能を捨てられない。彼女らの敵の思想を捨てられない、体は女のくせに。

この中にいても自分は足を引っ張ることしかできない、どんなに理屈理解したところで「わざわざ敵に回った人間」にしかなれない。そう思ったとき、いったん離れようと思った。作ったアカウント放置したままである

結局、自分は古い価値観においても新しい価値観においても省かれ、誰かの敵となってしま人間なのだと思う。せめて新しい価値観の中に入れてほしかった、なんで普通女の子になれなかったんだろうな。思えばかつてXジェンダー自覚するきっかけになったのはクラスメイトの「男子」というものへの批判に深く傷ついてる自分に気づいたからで、二の舞になると事前に予測できなかった自分バカなだけだったのかもしれない。

彼女らの理想はとても美しくて、それに自分は入れない。普通になりたかった、誰かの、そして自分がかつて描いた理想を目指す活動のせいで傷つく人間になんてなりたくなかった。

  • 自分はゲイだ。 男性には性的に興奮する。しかし人間的に尊敬できる人になかなか出会えない。この人とずっと一緒ににいたいと思えることがほとんど無い。 女性には性的に興奮しない...

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