瞑想が性に合わなかったから,およそ一週間に二冊のペースで読書を始めた。気分解消効果はわりと良い感じなので,自分には合っていたと感じる。瞑想的効果を得るためには,必ずしも瞑想に拘らなくてもよいのかもしれない。まだ始めて四ヶ月なので,今後の経過を注意深く観察したい。
もともとメンタルが弱いのに加え,最近仕事や私生活でつらさが増え,なにかにつけて死にたくなったり落ち込んだりして気分のコントロールが難しくなってきた。
はてなでは,折に触れて瞑想と運動の重要性が説かれている。わたしも試し,そこそこの気持ちよさを実感することはできたが,長続きはしなかった。瞑想は眠くなるし,運動は面倒くさいからである。気持ちよさはあるが楽しさはない点に,長続きしない原因があるのではないかと考えられた。
考えてみるに,瞑想と運動の重要性と言うのは,思考を意識的に空っぽにして頭を休める点にあるのではないだろうか。そうであるならば,うんと集中できる楽しいことがあるならば,それは瞑想と運動の代替となりうるのではないかと考えた。
そこで読書を始めることにした。本を読むのは好きだったが,社会人になってからというものほとんど読まなくなっていた。意識して読書の時間を作り,休憩時間に瞑想をする感覚で,とにかく本を読むことにした。ジャンルは小説を主とし,新書やビジネス書の類はほとんど読まなかった。
平均 8冊/月
理由は単に好きだから&読むべき作品が途方もなく沢山あるから。
起床時・出勤前・退勤後の喫茶店・入浴時・就寝前
入浴にかかるガス代
読書灯
書籍代
文章を読むにあたり脳内で音声化する癖が元々あり,当初は読書をしていて随分と気が散った。これは瞑想効果を期待する上での障害となったため,適度に速く読む方法を習得する必要があった。
そこでガッテンのラクラク速読術(http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20100407/index.html)のトレーニングを2週間ほど行い,『物語は楽しめるけど物語以外のことは考えなくて済む』読書スピードの習得をおこなった。
わるくない
①気分の切り替えがはやくなった
いやな気分に入りそうになったら今読んでいる本の内容を思い出すと落ち着く。
よほど嫌なことがあっても,その時期に読んでいた本が読み終わると気分の章が変わる(意味不明だがそうとしか言えない)のであまりくよくよしなくて済むようになった。
②大抵のことにおおらかになった
①別に前向きになったわけではない
「まあいっか」ではなく「どうでもいいや」と思うことが増え,現実世界への執着が減った。
②多少不真面目になった
ともあれ,積読が減るのは気分が良い。
・元々気分が非常に落ち込んでいたのが冬の話だったので,単に冬季欝の症状が出ていたのが春の到来と共に解消された可能性がある。
・本を読むのがわたしは遅いほうだったので,このペースになったが,もっとはやいひとはそのひとなりのペースでどんどん読んでいかないと,気分解消効果は得られづらいと思われる。