2013-10-13

俺のアダルトビデオ

「あっ、イクッ、イクッ、んっ、ダメっ、あっ、ああああもういっちゃうよぉぉおおお」

最近のAV(というか昔から変わらないのだろうが)はこんなんばっかり。

まったく色気のかけらもない。


たとえば、ナンパもののAVでいえば、最近ありがちなAVでは、まず茶髪のねえちゃんに声かけして、ちゃらちゃら下品に笑うその女をいかにもな車に連れ込み、最初はニヤニヤしながらもワザとらしく戸惑っている風をみせている女の巨乳男優が揉みしだいたら、女のスイッチは俄にオン、さっきまでのヘラヘラ顔が嘘みたいに感じまくって、おっぱい触ったくらいで大袈裟に喘ぎだす。

おっぱい舐めおわって、いよいよ下の方へと男優の舌が向かうと、車内には動物の鳴き声がうるさいほど響き渡り、やがてバイブでも使われたときには、こちらはついに耐えられなくなって画面を閉じてしまう。


違うよ。

ちがう。

女性の魅力というのは名状しがたい何ともいえない奥ゆかしさにあるんだから

アンアンアンアンわざとらしく喘ぐばかりのAVは女性の魅力を無駄にしている。



俺の理想のAVを考えると以下のようになる。

たとえば、ナンパもののAVでいえば、黒髪の清楚なJDが混雑した街なかを歩いていると、とつぜん「痛っっ」という童貞風のメガネ男子叫び声がしたので、うしろを振りかえってみると、どうやら自分の高いヒール童貞男子の足を踏みつぶしていたようで、「ごめんなさいっ」と痛そうな男子にむかって一生懸命あやまるけれども、童貞男子はただただ悶絶するばかり、真面目なJDは早く病院へ連れていかなきゃっと焦り、童貞男子の肩を抱きながら一緒に歩きだす。

するとやがて痛みが落ちついてきたのか童貞男子が「もう大丈夫です」と言うので、肩を離したものの、やはり生真面目なJDはこのまま童貞男子と別れてしまうのはなんだか申し訳のない気がして、せめてお詫びのしるしとして一緒にお茶でもと言うと、童貞男子ははじめは丁重に断ったが、それでもJDが切羽つまった目で言ってくるので、しかたなく近くのカフェへ二人は入り、趣味カラオケ話で意気投合、「もし良かったら」とどちらからともなく誘い、カラオケルームで睦まじくも慎ましく歌いあい、やがて訪れた沈黙時間に、きわめて自然な形で、二人はキスをする。

童貞男子は興奮して、彼の手は彼女の胸へとのびて顔面もそこへ吸い込まれるけれども、JDはあくまで真面目な性格なので、ぜったいに声はだすまいと必死にこらえているが、童貞男子の舌が彼女の下の方へとおよぶと、思わずはじめて「んっ」とかすかな声が漏れ、手は口もとへ、さも水の中で息ができないかのように苦しそうにしている。

いよいよクライマックス童貞男子包茎息子がJDのあたたかく湿った穴のなかにやさしく導かれ、はげしく突かれると、それまではほとんど喘ぎ声をだしていなかったJDもいよいよ声が大きくなり、童貞男子の白いもの彼女の腹の上にほとばしる直前のころになると、ルーム外に漏れるのではないかというほどの甲高い叫び声がきこえるようになる。

そして二人は赤面しながらはずかしそうに笑いあい、「今日ありがとう」と心のこもったお礼を互いにして、夢のような一日が幕をとじる。

ここまでが一作品である

120分の作品だとしたら、90分はセックスまでの過程に費やされて、セックスシーンが20分、終わりのシーンが10分くらいの配分がベスト

真面目そうなJDと童貞男子セックスへの階段を徐々にのぼっていくまでの高揚感を育むためには、これだけ入念な準備が必要なのだ

はじめはセックスする姿など想像もできなかったような清楚なJDが、やがて童貞男子に唇を奪われ、セックス中でさえ懸命に女を出すまいと踏ん張っていたのにもかかわらず、童貞男子の舌技やピストンに思わず我慢ができなくなって、ようやくスイッチオン、あえてここまで粘ることによって女性の色気が表現されると俺は信じている。


生涯にいちどでいいからAV監督やるのが夢なんだけどなぁ。

だれかやらせてくれないかなぁ。

まずは童貞男子卒業しないとむりかな。

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