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はてなキーワード: 半開きとは

2010-02-24

メメさんが死んだ。

正確には、半年前にもう死んでいるんじゃないか、って分かってて

その遺体発見された。

遺体トキさんの家の横にあった物置のすぐ裏側にあったらしく

丁度物置が老朽化して、新しいのに入れ直す作業をしていたトキさんの息子さんが見つけたらしい。

メメさんの遺体は、綺麗に白骨化していたそうだ。

トキさんの家の物置は道路からもほど近かったけど、

誰も異臭に気が付かなかった。

息子さんいわく

「猫は最後まで飼い主に迷惑をかけないんだよ」

と言った。

メメさんは、肩からせ中にかけて灰色の細長い模様がある、白い猫だ。

息子さんはトキさんを「飼い主」と呼んだが、正確にはメメさんはトキさんの飼い猫ではない。

メメさんは、5,6年前にこの界隈に紛れ込んだ野良猫だ。

片目を何時も半開きにして、目やにを出しているから、

「おメメちゃん」と呼ばれていた。

メメさんは神社の横にある公園の植え込みに時折現れては、

そこに置かれた餌を食べはしたが、誰にも懐かなかった。

その頃、トキさんの家には数匹の野良猫が居た。

トキさんは猫達を「飼って」いたわけではないらしい。

息子さんが月に何度か訪ねて来る一人暮らしトキさんは

猫たちが集まっても、何も言わずに縁側でよく手仕事をしていた。

猫たちの多くは、他の人から餌をもらっていた。

中には、本当は他の家の飼い猫である、なんてのも居た。

猫たちはトキさんの膝や、隣や、ささやかな庭にごろごろ転がって

時々喧嘩もしていたが、大した騒動にはならなかった。

メメさんがトキさんの家に顔を出すようになったのは、しばらく後だった。

メメさんは、どうやら社交的な性格ではないらしく

トキさんの隣の家の車の下で、トキさんの家に集まる猫を見ていることが多かった。

トキさんの家に集まる猫たちは、メメさんを気にしつつも、目を合わせないようにしていて

猫たちの間に流れる妙な緊張感を、周囲の人はなんとはなしに見守っていた。

トキさんの家に嫌がらせがあったと聞いたのは、丁度その頃だった。

トキさんの家の近くの道路だけが、真っ白になっていて、

それは猫嫌いの人が除草剤を撒いたのだと言う噂が立った。

同じ頃、公園の反対側にあった小さな工場が廃業して、ひとかたまりの建売住宅が建った。

そこに越してきた人の中で野良猫の保護活動をしている、という人が居て

集まってくる猫をちゃんと屋内で飼うか、そうでなければ避妊手術をするべきだ、と言いに行った、と聞いた。

トキさんは「そうはいっても、これは私の物じゃないからねえ…」と笑っていた。

新興住宅の婦人は、保護活動で地域では結構有名な人だったらしく、

野良猫の保護避妊手術のカンパなどの活動の話が町内で何度かされた。

その話は、1,2年くらいでぷっつり聞かなくなった。

それと同時に、ちらほらと見た野良猫の姿も、消えた。

トキさんの家に集っていた野良猫の姿も、例外ではなかった。

気が付いたら、トキさんの側にはメメさんだけが残っていた。

隣の車の下からトキさんを見ていたメメさんは、トキさんの座る縁側で眠るまでになっていた。

メメさんは相変わらず片目が半開きだったけれど、もう目やにはない、綺麗な顔だった。

トキさんの息子さんは、良く子供を連れて来ていた。

トキさんの孫に当たる娘さんで、よくトキさんはお孫さんは頭が良いから、大学に受かった、と嬉しそうに話していた。

もうお孫さんはずっと前に結婚している年齢なのに、トキさんにとって孫が大学まで行った事は今でも一大事件のようだ。

お孫さんも、トキさんの家に集まる猫が好きで、良く縁側でなでていた。

けれど、メメさんはお孫さんがくると、隣の車の下にそっと逃げてしまっていた。

そのお孫さんが子供トキさんにしてみるとひ孫に当たる子供

生めないと言ったのよ、とトキさんが話してくれた。

子供なんて、生むが易し、っていうのにねぇ」とトキさんは寂しそうに言った。

お孫さんは仕事の関係で、両親と離れた土地に暮らしている。

子供を生んでしまうと今の仕事に戻れなくなるし、

第一預かってくれる所もないから、無理だ、という理由らしい。

「昔は子供なんて、誰彼が見ていてくれたのにね。」

自分がお孫さんの力になれないのが残念なようにつぶやいた。

「でも、最近ね、公園から子供の声が聞こえないのよ。

昔は、一日中賑やかだったのにね」

メメさんが居た公園から、遊具が撤去されたのはもう随分前の話だった。

最初は遊具から落ちた子供が怪我をしたとかで、昔からあった幾つかがなくなり、

次には子供の声がうるさいと苦情が出て、残った遊具も休憩所みたいな物に変わってしまった。

今では、お年寄りや犬の散歩の人が寄るくらいで子供は滅多にいない。

時折居ても、何やらゲームをしているらしく、うんともすんとも言わず、数人で俯いている。

「猫も随分減ったしね…猫だって、昔は誰彼が面倒見てたのにね」

トキさんの言葉に、メメさんはしらんぷりをしていたが、片耳だけが少し動いた。

半年前、メメさんの姿がなくなり、縁側にトキさんしか居なくなった時、

トキさんは「メメさんはもう来ないよ」と言った。

不思議確信に満ちた、静かな言い方だった。

その時に、私たちがメメさんを最初「おメメちゃん」と呼んでいた事を言うと、

トキさんはそれを知らなかったのだと言った。

メメ」と名づけたのは、お孫さんで、灰色の模様がカタカナの「メ」に見えるからだったらしい。

そして、最近めっきり足腰が弱った自分を心配して、息子さんが老人施設のパンフレットを持ってきたのだと言った。

「綺麗な所でしょ。ホテルみたい」

トキさんは、そのパンフレットを見て笑っていた。

トキさんの家が売りに出されたのは、メメさんが見つかってから三ヵ月後だった。

今は古い小さな平屋に、まだ新しい物置だけが不似合いに残っている。

2009-04-29

社会システム矛盾(あるいは、ある保険マンの想いの嘘くささ)

科学や仕組み(社会システム)はどれだけ人を救えるのだろうか。

 何ヶ月か前、私は心療内科へ通ったことがあった。通ったといっても必要に迫られて2度ほど行っただけなのだが、そこで、頼み込んで診断書を書いてもらった。欝とかそんな内容の診断書だったと思う。一定期間会社休職するために必要だったわけだけれど、現在はもう回復しているし、たいした問題じゃないと思っていた。のだけれど、これが意外と問題だったのだ。それを知ったのは、つい最近の話。

 それは、つい最近、話がためになるからと友達から紹介された保険屋Yさんの話をじっくりと聞かされた4時間後のことだ。さて、いよいよ契約どうしましょう、という段になってYさんは言った。契約云々はおいといて、とりあえず審査が必要なんです。なにはともあれ、とにかく審査をしましょう。必死にすすめてくる。これは契約する気がないのが半ば見えかけていた私をつなぎとめようとしているな、とわかったので、どうしようかなぁと悩みかけたのだが、そのときだ。審査が通らない人って結構いるんですよ、意外と心療内科通院暦があったりね、とにこやかにいうY さんである。私、そのまさかです。告げると、Yさんのせわしなく動く口が半開きで止まった。あー・・・あ、あ。そうなんですか。それはまずいなぁ・・・。

 いわく説明はこうだった。つまり、欝になったことのある人の死亡率は異常に高い。それは自死率が高いからだ。だから、通院暦のある人は、特に審査の厳しいというYさんの所の保険には入れないと考えたほうがよい、あるいはうまくしても条件付になり掛け金が高くなるとの事。欝かどうかは薬の種類でわかるし、通院暦も処方暦も健康保険証に残っている。もちろん、嘘はつけない。

 というわけで、私はどうやら保険に入れない可能性が高い。今回は、無事保険に入らずにすんだ万歳なのだが、いつか入りたくなっても入れないかもしれないということだ。後先考えず、極端な話“気軽に”診断書を書いてもらったわけだけど、思わぬところで弊害。私だけでなく、何百万といるであろう、診療内科通院者(あるいは経験者)も同様、ということだ。

 これはなに?生きずらい人はどこまでも生きずらい世の中だってこと?

 そうね、極論ではある。でも、一瞬そう思った自分がいる。

  Yさんは言うのだ。せっかく縁があって会ったお客さんなのだから、そのひとりひとりに幸せな暮らしをおくってほしいんです。いざというときの心配をしなくてすむように、最適な保険に入ってほしい、幸せ人生サポートをしたいのです。そこから始まった話の顛末。幸せな暮らしをみんなに送ってほしい、そのための社会システムの、矛盾じゃあないでしょうか。

 一度弱者に転落した人が、再び元の道に戻るための社会システムはあるのか?強者はひたすら強く強なるためのサポートを受けられる、一方、弱者は・・・?なんて、ふと感じてしまったわけです。

2009-04-03

オタの顔つきが死んでいる

美醜の話ではなくて、オタは人と相対するとき「表情を作る」ということをしてない気がする。

具体的に言うと、口角が下がり気味で半開きの口、眠たそうな目。会話中でもこんな表情。繰り返すけど美醜の話じゃない。イケメンに限らない。顔立ちは整っているけどこんな表情してる人は大勢いる。

これは推測なんだけど、オタは表情の作りかたを知らないんじゃないだろうか?顔面のどの筋肉を動かせばどんな表情になるのか理解していないから嬉しい時どんな風に笑えばいいかわからない。悲しい時に泣けない。

対策としては UstreamSkype自分の表情を確認しつつチャットやるといいんじゃないかな。鏡みながら一人でニヨニヨしてるのもキモいだろうし。

2009-02-01

 1月27日俳優水谷豊が自宅で、半開きのドアに顔面をぶつけ、額を8針縫うケガを負っていた事が29日分かった。水谷は出血もあったため、すぐに病院に行き縫合処置を受けたそうで、ドラマの撮影などには影響がないという。 現在の評価は Good![2] Bad![6]

水谷豊、額8針縫うケガ - ニワニュース - ニワンゴ

http://niwango.jp/pc/niwanews/search.php?id=27255

 1月27日俳優水谷豊が自宅で、半開きのドアに顔面をぶつけ、額を8針縫うケガを負っていた事が29日分かった。水谷は出血もあったため、すぐに病院に行き縫合処置を受けたそうで、ドラマの撮影などには影響がないという。

現在の評価は

Good![2] Bad![6]

なんでいつも良くないニュースにGood入れてる人がいるの?

2008-12-09

何回死んでんだよ

父親は長年の高血圧高脂血症により、心臓がかなり駄目になり、

6年前の正月明けに心不全入院

その直後、一度目の心臓停止→電気ショック蘇生

それから確か10ヶ月位以上入院してたが、

その間に、二度目の心臓停止→電気ショック蘇生

それから4年位経って、このままじゃラチがあかないと言うことで、

心臓弁膜症手術をした

その後一年半位経つんだけど、まぁ調子は良かった

先週の土曜日、昼間にいきなり倒れてた

「なんかモノの上げ下ろしをした際にふらっと来た」

と言ってた、ただしきりに

「こないだ新しく貰った薬があわない気がする」

と言ってたので、

「じゃあ週明け(火曜日がその医者担当らしい)に医者にそう言ってきたら?」

と言ってすました

日曜の夜、俺が外から帰ってきた時、父親と顔合わした

父親は家の奥に歩いてきながら、

「なんか…変だ」

とか言ってた、

そのちょっとしたあと、いきなりドタッって多分ブッ倒れただろう音がしたので、

そこに行ってみたら、思った通り父親が倒れてた

息はしてるけど、呼びかけても反応無いし、躰が弛緩して息がいびき状になってたので、

「もしかして脳の血管でも切れた?昨日はその前兆?」と思い、

すぐに119番した

正直119番にはこれまで何度も呼んでて気が引けたんだけど、

土曜の倒れた時と違って意識無い感じ(目も半開きで全く反応無いし)だったし、

とにかくやばそうと思ってかけた

んで救急隊の人がすぐ来て担架に乗せてった

母親病院まで同行することにして、俺は家に残った

救急車が出てこうかという時、

向かいの家のおばさんが出てきたので、しばらく話をしてた

しかし、結構話してるのに、全然救急車が出てかない

「なんかあったんすか?」

とか聞こうかなと思ったけど、邪魔しちゃ悪いかと思って待ってたら、

3〓5分位(実際はもっとあったかも)してから走ってった

病院に着いた位の時間になったので母親電話したら、

ICUだから切るね」と言われた

つかICU直行はこの6年間にすでに4〓5回目なんで、別段何ともなく思った

3時間位して母親が帰ってきて(ここら辺のこともすでに何度も経験した)

「なんとか意識戻ったよ」と言ってたので、

その日は寝た

月曜の夜になって母親病院に連れてって、

その帰り道母親が、

大分元気になって、私が19:30になったから帰るね、って言ったのにベラベラ喋ってきてた、

 昨日救急車の中では心肺停止してたのに、ずいぶん元気になったもんだね。」

…それで昨日中々救急車出てかなかったのかよ

救急隊の人が酸素吸入と心臓マッサージして息吹き返したよ」

…なに?また死んでたの?

「2〓3分死んでた気がする」

…3回目じゃなかったっけ?死ぬの

「やー、救急隊の人さすがだよね」

というか、ショックでその事(救急車内で心肺停止を)日曜帰ってきた時に俺に言い忘れたんだろうけど、もっと早く言えよ

あと、やっぱり新しく貰った薬が不整脈とかを逆に引き起こしてたらしい、

医者が「合わなかったねー」とか言ってたそうだ

しかし、俺がドタッって音に気付かず、救急車呼ぶのが30分でも遅れてたら、

父親死んでたんだろうな〓、変な所で悪運が強いな、と思った

2008-10-01

http://anond.hatelabo.jp/20081001174345

パッと思いつかないが、とにかく子供っぽいんだよな。語彙も少ないし(中卒だし)。

頭は禿げ上がってきてるんだが、表情は童顔でもないのに、しまりがないせいで幼く見える。口は常時半開き

やにわに自分の足音が面白くなったのか、ドスンドスンと足踏みしながら歩きだしたり、思いつきで行動するところが子供っぽい。

2008-09-18

携帯電話携帯ゲーム機をいじってる際に

その際、口が半開きになってる人を結構見かけるんだよ。思い当たる人は少しその辺意識してくれ。鏡の前で一度やってみろ。ものすごく頭悪そうに見えるから。

2008-08-28

悠久の時は声。

私に囁きかける耳障りな声。

静かな変化。

変わりゆく自分自身を憎む。

受け入れがたい。

理想との乖離

誰かがあざ笑う声が聞こえる。

私の中で動き出す、私を殺すプログラム

ダマレ。

私を止める私。

それを止めるのも私。

ウルサイ!

息を乱しながら鏡を見る。

目をかっと開いている。

口は半開き

ウルサイダマレ!ミルナ!

右手が私の首をつかみ、左手がそれを引き剥がそうとする。

ヤメロ!サワルナ!!

動き出す私。

お前のことなど、気づきたくなかった。

憎い。

ヤメロ!

鏡が割れる音が聞こえた。

でも、目の前の鏡じゃない。

私は、私は……

2008-08-20

我が家人魚姫

いつものように半開きのドアをノックする。

「入るよ」

「どうぞ」

いつもとは違うくぐもった声。

彼女は部屋の奥、ベッドの隅でまるで凍えた旅人のようにタオルケットをかぶっていた。

人体のかたちの丘に、夏の日差しコントラストの高い印影を作る。

「晩飯の買い出しに行くんだけど、何か食べたいものある?」

「食べたくない」

語尾がかすれて消える。

「体調悪いの?」

額に触れようとして手首をはたかれた。

「違う」

「てって…」

僕はそのままベッドに腰を下ろし、窓ガラス越しの海辺を眺める。

「何かあった?また田所とか佐々木喧嘩?」

「違う」

タオルケットを引っ張ってみる。無反応。

ドラマ

「ああ、さっき見てたやつ。コテコテのメロドラマだったねえ。あんまりコテコテだったからリサ先読みあてて大笑いしてたねえ。君は真剣だったけど」

「笑えない」

「ん?」

「とてもじゃないけど、笑えなかった!」

枕が顔に飛んできた。

安定の悪いベッドの上に、彼女が立ち上がる気配がする。

「気づいちゃったもの!私、私、ずっと、あんなこと、」

僕は首をかしげる。顔に張り付いた枕が床に落ちる。

「やーまー僕らもたいがいベタな生活をしてきたけどもね端から見て冷やかされる理由をやっと自覚しま」

「違う!」

僕はあごに手を当ててじっと見上げる。

「あの…不倫した部長恋人役の人。包丁もって、『奥さんと別れてくれなきゃ死んでやる』って。笑えない」

「まああまりそこ笑うとこじゃないけどね。リサは笑ってたけど」

「私…、ずっとあなたにあれやってたことになる」

「違うよ」

「違わないよ!私のこと嫌いになったら泡になって死んでやるってずっと脅迫してるのと同」

僕は彼女がそれ以上喋れないようにした。迅速に。

「落ち着いた?」

「10年」

「ん?」

「もうすぐ10年」

「ああ、そうだね。再来週。」

彼女が手のひらを日に透かす。

今日ラーメンを作ろう。ハムをたっぷりのせて。

2008-06-30

http://anond.hatelabo.jp/20080630114234

鏡で自分で見る顔は、実際の顔よりもよく見えるというのは、よく知られた傾向だと思ってた。殆どの人がそういうもんじゃないの?補正かかってるのは目じゃなくて顔(表情)だと思うよ。実際の人の顔は、ある表情から別の表情に至る途中の中途半端な顔とか気を抜いた顔とかいっぱいあるわけだけど、鏡の前では決め顔しか見ない。写真の場合は、撮るよーって言ってから撮るまでの間が長かったり眩しかったりで、目が半開きで変な顔になってる可能性が高い。人物スナップ撮ってると、相当美形な人でも半分以上捨てカットになる。普通の人のいい顔なんてものを撮ろうと思ったら9割くらいは捨てカット。表情が推移してる途中の変顔。でも本人が鏡で見て記憶してる自分の顔は、きっとその1割の顔の方なんだろうなー。

2008-03-13

宇宙一詳しいデビルマンのあらすじ 1/4

この記事は、たにゅ: 宇宙一詳しいデビルマンのあらすじミラーとして、記事作成者本人が投稿するものです。

本家の記事は、しばらくしたら消えます。

この記事はデビルマン祭りに便乗した記事です。祭りについてはまとめサイトを参考に。→http://howaan.hp.infoseek.co.jp/

ナス夫妻」ってのは、だんな(那須博之)がデビルマン監督担当、妻(那須真知子)がデビルマン脚本担当なので、この記事の中ではまとめてそのように呼んでいました。

はてな匿名ダイアリーの文字制限があるみたいなので、4分割します。

宇宙一詳しいデビルマンのあらすじ 1/4

http://anond.hatelabo.jp/20080313111254

宇宙一詳しいデビルマンのあらすじ 2/4

http://anond.hatelabo.jp/20080313111227

宇宙一詳しいデビルマンのあらすじ 3/4

http://anond.hatelabo.jp/20080313111147

宇宙一詳しいデビルマンのあらすじ 4/4

http://anond.hatelabo.jp/20080313111011

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0.00.30 暖炉の前で餓鬼2人(黒髪と銀髪メッシュ)が字のない絵本を読む。

0.01.00 「アキラ!おまえも仲間になれ!」仮面をかぶる。かぶってまた絵本を読む。

0.01.30 怪物の絵本のアップ 回想シーン終わり

0.01.50 CG画面に移り、タイトル画面「DEVILMAN」

0.02.00 学校の校庭 トラックでは陸上部が長距離走、内側ではハードル練習。

0.02.15 ひょろひょろのもやしっ子が二人、アヒルのように両手をぷらぷらさせながら走ってる。

0.02.20 黒髪のもやしっ子がトラックの真ん中でいきなりころころと転がる。そしてハウーンウンウンと唸る。

0.02.30 銀髪メッシュもやしっ子は10メートルほど進むが戻ってきて黒髪の隣で足踏み。で、結局走っていく。その間ずっとアヒル走り。

0.02.45 黒髪が銀髪を見つめる。銀髪は何をやっても一番という設定らしい。アヒル走りで長距離の練習をしている陸上部員の方々の横をダッシュ。

0.03.00 黒髪、校門の前に来たスポーツカーに乗る。運転者は銀髪。見つめあう黒髪銀髪。この時点で笑いをこらえるのに必死な私。もちろん、オヤジの免許を変造、という原作のシーンは無し。

0.03.15 二人がやってきたのはショッピングモールであることに二回目で気付く私。中学校の中庭かと思っていた。

0.03.20 向こうからヒロインが走ってくる。手を振り腰を振りミキちゃ-んと応える黒髪。以後、三人の会話。黒髪とヒロイン相思相愛お気楽コンビ、銀髪は無表情という設定らしい。

0.03.45 「同じ顔なのに・・・」というヒロイン。反す刀で「他人でよかった」というヒロイン。顔が似てる他人という設定らしい。

0.04.00 銀髪の後姿。銀髪以外の景色は暗くなる。素人目にもしょぼい効果。画面は暗転。この画面のどこに十億円が・・・

0.04.10 牧村家の表札を数秒間見せられる私達。そういえば原作ヒロイン苗字は牧村だった。晴れてる。玄関に花がある。やっぱり花がある。車庫は車と花がある。で、このシーンは何を暗示してるのかなと聞いてはいけない雰囲気。

0.04.25 黒髪は天涯孤独ヒロインの家に引き取られているということをわざわざ説明してくれる。同時にこの黒髪は致命的に滑舌が悪いことが判明する。アメンボ赤いなあいうえおとかやったのか?北島マヤさんみたく。

0.04.31 ヒロインの父(以下ヒゲ)が庭で新聞を読む。庭で?目を悪くしちゃうよ。と思ったらいつの間に曇ったんだ?10秒前に見せた新緑の木漏れ日は何だったんだ?

0.04.40 ケーキを作るヒロインに黒髪がなぜ朝っぱらから?と聞く。ヒゲがおまえのケーキだ、という。

0.04.50 黒髪のためにサプライズパーティーをやるつもりだったのにヒゲのバーカ、と、わざわざフランス料理のコック長のコスプレをしながら言うヒロイン。バレバレですがな、という突っ込みは言ってはいけないらしい。どうやら、

0.04.55 さっきから新聞を手に何かやりたがっていたヒゲ。ごめーんと新聞に半分顔を隠すヒゲ。ああこれをやりたかったのね。家族の団欒を描きたいらしい。

0.05.20 家族そろって朝食。このシーンにどんな意味があるの?団欒ね。団欒。それにしても不味そうに味噌汁を口にする黒髪。

0.05.30 いつの間にか学校、輪になって黒髪をリンチしている生徒さんが3人いる。

0.05.45 銀髪には絶対手を出すな、俺がゆるさねぇといって生徒さんたちに向かっていく黒髪、ひょろひょろしてます。ダッシュをしたいのか、やられまくっている感を出したいのか、中途半端です。

0.05.55 クビを左右に振る黒髪。こういう小動物みたいなところに腐女子は惹かれるのかなーと思っていつつ、きっとこれはリンチを表現したいんだろうと解釈する。

0.06.05 口を半分あけたままぐわぁと叫んで仰向けになる黒髪。ああ、倒れたのね。

0.06.10 三人で順番に発言しながら黒髪を罵る生徒さん。

0.06.15 画面下方からいきなり新たな生徒さんがにょきっと出現。「中学のとき、・・・」とその生徒さんが語り始める。何が起こったのかわからない私達。

0.06.20 後頭部で画面をジャックしていた生徒さんの上半身が正面から移る。回覧板みたいなものを左手に抱えている。(以下回覧板

0.06.25 黒髪を虐めると銀髪がキレるよ、と説明する回覧版。交互に会話する不良な生徒さんたちと回覧板

0.06.30 いきなり回想シーン。口をポカーンとあけたまま植木バサミをちょきちょきする中学時代の銀髪。キレているシーンなんだろうと推測してあげる私達。

0.06.40 銀髪が黒髪を虐めた奴の指をちょきっとする。切られた指をいじったあとその指を放り出して救急車を呼ばせる黒髪。黒髪が銀髪の暴走を止めたらしい。

0.06.55 回想終わり。指を切られたのは実は回覧板だった!って、黒髪に指をいじられたことは無視してます。黒髪のおかげで助かったとか言ってます

0.07.05 回覧板が、銀髪に手を出すな、とか言ってますが、私達は聞いていません。回覧板の髪型に注目。後頭部に数本のエクステンションがくっついてます。金がないから数本だけなのか?と突っ込んではならず、ピアス中途半端エクステンションがこの監督の言う不良なんだろうと解釈してあげる私達。

0.07.15 手にしていた回覧板を見せながら説教する回覧板。光が反射して回覧板の内容がいまいち見えない。

0.07.20 ベンチプレスをやる黒髪。正しいベンチプレスの方法を誰にも教えてもらえなかったらしい。

0.07.30 屋外にバーベルを置いても錆びないのか、と心配する私達の疑問に応えるかのように、運動場から黒髪を見つめるヒロイン

0.07.35 中腰になって右手で顔を覆い、そこから去る黒髪。

0.07.45 どのようにリアクションしていいのか分からないヒロインは運動を続ける。

0.07.50 今度は女のいじめられっこ登場。体育館裏でいじめられてるぞ。やっぱり交互に発言するいじめっ子(女)

0.08.00 ヒロインが戦わなきゃ、とか言ってハンドボールを投げて、いじめられっこ(以下、川本さん)を助ける。

0.08.25 口をあけたままヒロインを見る川本さん。やっぱり口をあけたままりりしい表情を作ろうとするヒロイン。ティーシャツの下はブルマーなのか短パンなのか、この太ももは黒髪銀髪コンビよりもりっぱだな、でも奴らよりもはるかに節制の跡が見られるので高感度アップだぜヒロイン、と思う私。

0.08.30 ティーシャツの下は短パンだった!でもこのヒフク筋とヒラメ筋は運動未経験者の足だな。と思う私を尻目に川本さんの手を取る。約20秒かけてその場から立ち去る。

0.08.50 誰かの足。

0.09.06 銀髪の足だった。銀髪が教室に入る。スイマセン、とか言っちゃってる。

0.09.20 黒髪の顔を見てキレる銀髪。キレて鉛筆を折る銀髪。いじめっ子の生徒さんたちは三人で机ごと後ろに下がる。ギャグシーンなのかシリアスシーンなのかの判別はつきませんでした。

0.09.30 銀髪をなだめる黒髪。銀髪はちゃんと口を閉じてるぞ。高感度アップだ頑張れ銀髪。

0.09.40 やっぱり口を開けっ放しでシリアスなせりふを言う銀髪。親父が死んだ。

0.09.45 親父が死んだ、といった瞬間にスポーツカーに乗り込もうとする二人。

0.10.00 銀髪から渡されたヘルメットビデオ再生機を被る黒髪。近未来っぽさを出したいのだろうと推測。原作が提示した『「現代」の「あなた」の日常が壊されていく恐ろしさ』を描くのは辞めたんだね。ちなみにこの先近未来っぽいシーンはほとんどない。

0.09.55 だから車の鍵にピーポ君のキーホルダーをつけたり、小指を立てたまま鍵を回したりするとこのシーンがシリアスなシーンなのかギャグなのかが分からなくなるんだよ。

0.10.00 動画再生中。銀髪のお父様らしき人がいる。胸骨のあたりに手を当てたままポーズを固定して告白。

0.10.40 南極で新しいエネルギー資源を見つけたと思ったらデーモンでした、と。

0.11.05 私も何千人もの職員もデーモンに体を乗っ取られましたよ、と。もちろん、その後、「何千人もの職員さんたち」は出てきません。

0.11.10 銀髪のお父様の別荘に到着。

0.11.30 家に入り、思わせぶりに部屋のドアを開ける。大きな内臓になってしまった人発見

0.11.35 ああ、あああぁ と、言う黒髪。多分叫びたいのだけど腹筋が足りないのだと推測。

0.11.50 駄菓子屋で売ってるスライムみたいなのの中でピコピコ動く人はデーモンに合体されたオヤジだと銀髪が告白。

0.11.55 合体ってなんだよ、と聞く黒髪。さっきの動画デーモンに体を乗っ取られたって説明したことをすっかり忘れている監督さん。

0.12.17 叫ぶお父様を無視してしゃがみこむ銀髪。俺もデーモンに合体されたんだ。と告白。

0.12.40 ころしてくれよ。by銀髪

0.12.45 ナイフを黒髪に手渡す銀髪。

0.12.55 もみ合う二人。

0.13.00 銀髪が吹っ飛ばされる。黒髪よりも遥かに体力があるという設定を忘れたんだね、監督さん(以下ナス)。

0.13.15 お父様が気になる黒髪。口を開けてぼーっと見入る。その後姿を銀髪が見つめる。

0.13.20 お父様の中から輝く精子が出てきて黒髪のおなかの中に着床。

0.13.50 黒髪がデビルマンになる。後ろからお父様が近づく。

0.14.00 勇者アモンが復活したぞーとか言って喜ぶお父様。

0.14.05 目を開けてモフワーというデビルマン

0.14.20 戦闘開始して数秒でお父様が砕け散る。

0.14.30 滅びろ、デーモンとか言ってます。

0.14.40 ドラゴンヘッドノブオみたいなペイントを顔にした黒髪に変身。猫背になって左肘を前に出し、「アイーン」と「今何時だろう」の中間のポーズを取る。以降、このポーズは何の脈絡もなくしょっちゅう出てくるのでデビルポーズと呼びます。

0.14.45 よーく見ると背中から三十センチくらいの羽が生えてます。

0.14.55 銀髪がサタンになってます。忠に浮いてます。なぜか指の形が阿弥陀如来です。

有名な糞台詞開始

0.15.00 黒髪「おまえ、きれいだな。」 

0.15.25 黒髪、さっきなんのためらいもなく殺したくせに「おれがころしたんだよな」

0.15.35 黒髪「アハーおれデーモンなっちゃったよ」(因みに「ちゃ」にアクセントがきます。今風の発音?)

0.15.40 銀髪「違うよ、デビルマンだよ」(「ビ」にアクセントがきます。今風の発音?)

0.15.50 黒髪「デビルマン?」(同じアクセント

0.16.10 銀髪「体はデーモンでも心は人間だ」と言いながら降りてくる。黒髪の手を取る。ちょっと声を大きくして「ハッピーバースデーデビルマン!」

0.16.15 数秒間もやしっ子二人の上半身を見せられると、突然画面が変わり、私服の黒髪がどこかの部屋で、うつ伏せになってる。糞台詞終わり

0.16.45 目覚めて、夢かと一息、ヒロインに呼ばれる。ああ、ここは自宅だったのね。

0.16.50 ヒロイン、ひげ、ヒゲの妻から中古バイクプレゼントされる黒髪。ちなみに、この一家の演技は、休日にやってた戦隊ものに出てくる被害者のご一家の演技を彷彿とさせます。特に母親演技が。

0.17.20 謝る黒髪。

0.17.30 ストーカーヒロイン笑顔を大きなビデオカメラで撮影する。

0.17.35 黒髪らしき人がバイクを運転、その後ろにヒロイン

0.17.50 制服のまま海沿いを運転。どこへ行くのかはもちろん分かりません。全てにおいて脈絡がないからです。

0.18.00 校庭に到着。オープニングで観た校庭。

0.18.20 あのさあ、もし俺が人間じゃなかったら、とかいう台詞はもうちょっと深刻ぶって発音した方がいいと思います。せっかくヒロインが、え?人間?と熱演してるのに。

0.18.25 回覧板回覧板を持って走ってくる。

0.18.30 不良な生徒さんたちが黒髪を囲んでいます。(だから何の脈絡も・・・)

0.18.35 あ、囲まれてるのは銀髪でした。相変わらず交互に発言する生徒さん。

0.18.50 走る黒髪(アヒル・・・)。さっきの回覧板は「銀髪が不良に捕まった!」と言いに来たのですね。

0.18.55 黒髪が止めろと言う。銀髪が両手をポケットに突っ込んだまま去る。

0.19.00 起こった不良たちが交互に黒髪に攻撃。黒髪よける。

0.19.10 回覧板ヒロインが走ってくる。

0.19.45 黒髪が不良を蹴り倒す。(ワイヤーアクションスローモーションを使ったしょぼいアクション有り。)それを見た回覧板が「何で?」

0.19.55 制服のままデビルポーズをとった黒髪の後姿を見て「かっこいい!」とヒロイン

0.20.00 海沿いを走るバイク

0.20.05 岩のアップ。岩の向こうから黒髪登場。

0.20.15 岩の上には回覧板がいた。「何書いてんだ?」ってどこにも絵を描く道具が見えませんが何か?(背中で隠れていたらしい)

0.20.17 海女さんのアップ。

0.20.20 回覧板スケッチブック

0.20.30 延々と雑談回覧板は絵が好きなんだってさ。

0.20.55 銀髪が「俺は悪魔なんだよ」と言ってきたときのことを夢に見るんだってさ。そりゃそうだ。ほんの数分前、サタンになってたしね。

0.21.05 ささやきながら「銀髪には気おつけろ」(「お」ってのが今風の・・・)と回覧板

0.21.20 白い髪の悪魔っぽいイラストと銀髪がオーバーラップ

0.21.25 イラストを見ながら口を半開きにする黒髪。

0.21.30 海、海女さん、岩、回覧板、黒髪、という構図。

0.21.55 回覧板と黒髪に友情が芽生える。

0.22.00 ストーカーヒロインを撮影。

0.22.15 月を背景にデーモン登場。詳細不明、羽が見える。

0.22.20 自室にいる黒髪。黄色いTシャツを着ている。ロゴ「A」。(本名アキラだから)

0.22.30 黒髪のひとりごと。敵がほしい、戦いたい。

0.22.35 アモン、アモンと女が呼ぶ。どうやら天井裏にいるらしい。というかトミナガアイです。シレーヌきました。

0.22.45 足元からずずーっと頭までシレーヌを写す。レオタードっていうか肩紐のないスクール水着で、色は白。白い羽のカツラを被っているのだけど、前髪からも側頭部からも真っ黒い髪が登場。うーん、草なぎ剛

0.22.55 トミナガのウォーキング。本職。

0.23.00 おまえは誰だ?→おまえが生まれた場所に行けば分かる。 ってどうやって移動するのだろう。ここ、屋上だし。

0.23.20 行こう、と手を出す富永(手には白い手袋)。黒髪、その手を取ろうとする。

0.23.30 この10秒を使って、トミナガの手を取ろうか取るまいか迷っている演技をしたかったんだと思う。

0.23.40 黒髪の手を取ったまま後ろ歩きをするトミナガ。いかに歩いてもウォーキング

0.23.45 カツラからばさっとCGで羽が生える。

0.24.00 ヒロインが黒髪を探し回る。屋上も探す。黒髪はいない。というか、移動シーンはきっと省くな、こりゃ。

0.24.25 トミナガが落とした羽毛がわんさか残ってる。ヒロイン、それを手にとって見つめる。

0.24.30 ノブモードになった黒髪。CG無しのトミナガと対峙。

0.24.50 やっぱりモデル歩き。スタイルがいいっていうけど、スクール水着でおなかのぽっこり感が強調されてる。というか、妊娠してんのかよ。僕の恋人の方が遥かにおっぱいが大きいし腹も引っ込んでるぞ。ヨガやれ、ヨガ。私の恋人は毎晩一時間ずつヨガをやってるぞ。

0.25.05 トミナガが、「おまえは人間なんだな、滅びろ」と言いながら空手風のポーズをとる。そして飛ばずに走る。

0.25.10 バトル開始、トミナガと黒髪が、ヤアとかオオとか言う。(棒読み

0.25.30 全身CGモードになるトミナガ。無表情。それに応じてデビルポーズをとるノブオ風の黒髪。

0.25.40 黒髪も全身CGデビルマンになる。

0.25.45 空でバトル。

0.26.00 羽が飛び散ったと思ったらデビルマンビルに叩きつけられる。

0.26.10 バトル再開したと思ったらデビルマンが地面に叩きつけられる。

0.26.40 空中戦が再開したと思ったら、トミナガがデビルマンのおなかを爪でこする。

0.26.55 地面に叩きつけられたデビルマンが吐血。それを見守るシレーヌ

0.27.35 「だみだ」(ダメダと発音したいんだと思う)という黒髪(変身が解ける。)滅びろ、と言って手を翳すトミナガ。

0.27.40 真っ暗な画面、扉が開き、銀髪登場。「シレーヌ」と叫ぶけど、カツゼツが悪いので聞き取れた人はほとんどいないと思う。

0.27.55 銀髪の別荘の庭に黒髪が横たわる。目が覚めた黒髪と銀髪が雑談。主に黒髪と融合したデーモン本名アモン)について。

0.28.30 銀髪「シレーヌはアモンが好きだったんだ。アモンに会いたかったんだよ。」(この発言はスルー

0.28.45 黒髪「おまえどうして俺の居場所がわかったんだ」銀髪「デーモンだからだよ」(だってさっきサタンだって見せたばっかりだしね) 二人が無言で歩く姿をスローモーションにして延々と上映。(だってアイドル映画だしね)

0.28.20 二人の会話。銀髪「デーモンはナガナイヨ、アギラ」(デーモンは泣かないよアキラ、と言いたいのだと思う。カツゼツが・・・)

0.29.35 閉店間際のカフェでくつろぐ二人。店員さんが掃除をしてる。

0.2945 デーモンは弱い生き物だから他の生き物と合体する、とか言ってます。原作の設定を捨てた理由は明らかにされてないです。それにしても黒髪は不味そうに物を口にする。

0.30.25 俺はヒロインを守るためにデビルマンになった、とか言ってます、黒髪が。え?デビルマンになったのは強い意思があったからじゃないの?ヒロインを守ろうってまだ襲われてもないじゃん。原作みたいに風呂場で襲われてないじゃん。

0.30.30 そう思わないと、耐えられないんだよ、とか言ってます。そのあとも口の締りの悪い二人が運命がどうとか言って会話してます。(この「耐えられない」ってのが何か推測できませんでした。)

0.30.50 黒髪、朝帰り。それを待つヒロインが一言、「不良!」この監督にとって朝帰ってくると不良なのです。

続きます→http://anond.hatelabo.jp/20080313111227

2007-11-29

夕暮れ。をバックに尖ったシルエット。は少し傾いた鉄塔。から黒い線が伸びて視界を上下に分断している。そしてゴムの匂い。ゴムの焼ける臭い。

すぐに夢だと気付く。自分は夢を見ていると。私の行動範囲内に、こんな場所はない。

唾液を飲み込む。咽喉が少し痛んだ。風邪を引きかけているのかもしれない。明晰夢なんて見ているのも、体調を崩しているからか。

このまま起きようと思えば起きられるのだろうか、と考えて、ふと、起きるのが惜しいような気分になりはじめた。妙だと思いつつ、しかし一方で納得してもいた。こんな夕暮れは見たことがない。こんな見事な夕日を実物で見たことがない。否、これも実物というわけではないが。

背後で音がした。私は夕日から眼を逸らしたくなかったので振り返らなかった。しかし、その音は、弟がゴムを焼いている音だと気付いた。あるいは、気付いたのではなく、知っていた。見もせずに知ることが出来た。夢の中だからだ。

二つ下の弟は、小学生の頃、使い込まれて小さくなった消しゴムを熱心に集めていたのだった。消しゴムのカスを固めて筆箱に詰め込んでいたりもした。それも、自分が消しゴムを使うことで出たカスを集めるだけではなく、周りの級友達からも授業が終わる度にカスを回収していたという。流石に奇行が過ぎるといって、担任の教師によっては親へ電話が来たこともあった。小学生だった私はいつでも真新しい四角い消しゴムを使っていたくて、だから、買った消しゴムはある程度使うとすぐに弟へ受け渡し、次の消しゴムを親に強請ったものだった。

弟は小さくなった消しゴムを集めてどうしているのか。それは私たち家族の間では永遠の謎で、弟は決して喋ろうとしなかった。私は私が中学校卒業するまで弟と共同で八畳間を使っていたのだが、弟の雑然とした机の周りで、ちびて黒ずんだ消しゴムは一度も見たことがなかった。

その消しゴムは、今、私の背後で焼かれている。そうか、弟は、集めた消しゴムをこんなところで焼いていたのか。妙なことをしていたものだ。

弟は高校卒業する前に事故で死んだ。免許を取ったばかりの同級生の車に同乗したのだった。弟も運転手の同級生も即死だったという。その他の詳しい状況はよく知らない。その頃、私は日本にいなかった。

空はもう半分以上が藍色だった。鉄塔のシルエットが闇に溶け込んでしまうのは時間の問題だと思われた。

不意に風が変わった。周囲に漂っていたゴムの臭いが薄らいだ。しかし、依然背後には弟の気配がある。きっと、彼は熱心にゴムが焼けるのを眺めているのだろう。口を半開きにして、眼を輝かせるその表情が目に浮かぶようだった。そんな光景を見たことはなかったが。そんな弟を実際に見たことはなかったが。否、これも実際ではないのか。

私はいよいよ、この半端な夢から起きる決心が付かなくなっていた。

2007-08-06

午前1時。

遠くから怒声が響く。

眠たい目をこすり耳をすます。

どうやら声の主は同じフロアにいるっぽい。

覗き穴から様子を伺ってみると、

声の主は向かいの部屋の前…だいぶ近い。

しばらくするとドアを蹴る音。

怒りのやくざキックです。

怒声にキックに叫び声にヤクザな1時間。

あまりの騒音にたまりかねた隣人が通報したのか、

警察官が駆けつけて騒ぎは収まりました。


それから3日後。

エレベーターから降りようとすると、

目の前にどう見てもワルそうな人が立っています。

降りる人に道を開けてもくれないワルそうな人。

しかたなく隣をササっと抜けようとしたその時、

半開きのドアが目に入りました。

そこから顔を覗かせている女性が一人。

見たことがない顔でした。

あんなにボコボコに凹んだ女性の顔は見たことがない。

…いやあった。

スト2で春麗が負けた時みたいなボコボコ具合。

その女性の目には明らかに恨みの色。

同じフロアに住みながら助けてくれない傍観者のボク。

同じ世界に生きながら助けてくれない傍観者の皆さん。

尽きない恨みの洪水の世界ですかそうですか。

助けたいとは思わなかったけども、

どうにかならないものかとは思った。

どうにかならないものかなー。

2007-07-04

やっちまった

風呂場のドアを分解掃除してたら、部品をひとつ逆にはめたっぽい。

ドアが開かなくなるとかそういう致命的なのではないけど、換気孔が半開きで固定されてしまった。

やり直さないとまずいんだろうな。でも無理にバラしたら今度は部品ごと壊しそう。

2007-05-01

anond:20070501211440

最近大卒新入社員ズボンのチャックが半開きな奴が多い気がする。

下半身で考える為だろう。

2007-04-03

オナニーを見られた気がする

親に。

気づかない間に部屋のドアを開けられていたみたいだ。

いつの間にか部屋のドアが半開き

もういやだ。死にたい

なんで勝手にあけるんだよ。馬鹿畜生!!!!!

2007-02-25

ホールの暗闇に星がでるのをまっている

三年に進級してすぐ、父が亡くなった。我が家には借金があり、そしてまだ小学六年生の弟がいたこともあって進学を希望していた進路については変更を余儀なくされた。母親は進学しても構わないと言ってくれたが、経済状態を冷静に考えれば現実的な選択ではないのは明らかで、それがわかってしまうと、勉強は落ちついたらできるさと、自分にはそう嘯くよりなかった。

当時、高卒就職率はあまりいい状態ではなかったが、自分は運よく警備関係仕事に就くことができた。そこではほとんど休みなく働いた。日勤、夜勤限界まで仕事をいれた。それだけでは飽き足らず、時間が空いたときは知人の伝でスケジュールの融通がきくアルバイトをしていた。この時期から、自分は空疎になっていった。辛いことも楽しいこともなく、好きだった天体観測もやめていた。ときおり、実家で埃をかぶっているであろう父の形見の天体望遠鏡のことを思い出したが、それ以外は何も考えず口を半開きにして喘ぎながらひたすら働き、仕送りをしていた。

ある日、そんな生活を見かねた友人が女性を紹介してくれた。彼女でもつくれば気が紛れると考えたのだろう。その女性は一般的にみて、それなり以上に可愛いらしい容姿をしていたと思う。性格についてはよくわからない。なにせ自分ときたらろくに興味もわかず生返事ばかりしていたのだから。結局、交際ははじまらなかった。つまらない男だと憤激されても仕方のない態度を自分はとっていた。友人が苦笑いで済ましてくれたのは奇跡的だったが、それとは別に気がかりなこともあった。彼女と付き合いたい、いや、女性関係したいと思えなかったことだ。欲望がわかなくなっていた。

自分に交際相手がいないと、うっかり口を滑らせてしまったことがあって、それを知った職場の先輩から風俗へ一緒に行こうと誘われた。自分はそういう行為に嫌悪感があったが、とても断りきれる雰囲気ではなく行かざるを得なくなってしまった。繁華街路地裏にあるその店で、何か靄の中にいるようなぼんやりとした心持ちで先輩のくゆらす紫煙に誘われるがまま女性を指名してから、惚けたように硬直していた。いくつか場面が途切れ、次の瞬間、気がつけばあられもない姿の女性が目の前にいて、自分も服を脱いでいた。厚ぼったい唇が印象的な女性だった。彼女サービスしてもらったが、何をどうしようと自分のものは反応しなかった。次第に吐き気がこみ上げてきた。たまらなくなって、なぜか申し訳なさそうな顔をしている女性を置き去りにして逃げるように店から出た。その日から勃起しなくなった。

それ以降、性について考えるようになったが、すると決まって父のことを思い出す。星の見方を教えてくれた父。大きな背中の頼れる父。いいことばかり反芻している。彼は父ではあったが、男ではなかったなどと呟いてみた。父から性の匂いを感じたことがないのだ。両親がセックスしているさまを想像することができない。次いで不意に弟の顔が想起され、呆然と呟いた。

童貞を捨てる前に父親になった。

働き詰めの日々は三年ほどで終わりを告げた。突然、布団からでるのがいやになった。聞きたくもない叫びが耳朶にこびりついてはなれない。満員電車押し込められるのがおそろしくなった。ひとと視線をあわせられなくなった。外出すればアスファルトは液状化し、足下から自分の身体を呑みこんでいく。精神の平衡を失っていた。

医者にかかり薬をもらった。それを摂取し部屋で惰眠を貪っていた。そうでない、やる気にあふれたときは横になって部屋の白い壁にできたシミの数を一日中勘定していた。それよりも少し調子のいいときは、友人の手を借りて自作したパソコンを起動してネットの世界に耽溺していた。ネットは身体にいい、刺激的で煌びやかな負け犬牢獄だった。屑であること、それこそが通貨だった。すべてが反転している。頭の悪いやつ、虐げられて死にかけのやつ、女に黙殺された間抜け、男を殺したいのろま、醜悪なオタク、そういうやつらが屯していた。ここには持つものなど誰もいない。そう思った。しかし、それが誤りだと気がつくのにそれほど時間は要らなかった。

ネット上をしばらく観察していると、それぞれの不能者集団を代表するようなヒーロー存在することが見て取れた。英雄たちは狂気の論理を組み上げて理不尽な現実を切り刻もうと躍起になっていた。すっかり不能になっていた自分もその熱に冒されフィーバーしながら奇声をあげていたが、それも長くは続かなかった。自分と彼らの違いを痛感させられたからだ。彼らは何よりも己を大切にしていた。傷つかないように牙を剥き他人を八つ裂きにし、あるいは通り魔にあいながら自己を確認している。彼らには何かがあった。守らなければならない何かが。自分には何もなかった。すべてがどうでもよくなった一番の不能者だった。彼らへの興味は急速に萎え、そこから離れた。

部屋に閉じこもり、ずっと泣いて暮らした。このあたりのことはあまり憶えていない。

時間の感覚がなくなるまで悲嘆に暮れ、いよいよ金銭的に逼迫してきたので仕事に復帰した。頭蓋に詰まった空白がひどく重くなることがあったがどうにかそれを誤魔化しながら現在に至るまで騙し騙し生きてきた。ああ。実感というものがまるでない。あれからどれくらい経ったのだろう。体調を崩してから記憶力が悪くなった。呂律がまわらないこともある。いやなことはとくに忘れやすい。しかし、そのおかげで生きていられるのかもしれない。強調された現在だけが自分の中にある。来月、弟が高校卒業するという連絡があった。卒業式には休暇を取って出席するつもりだ。弟は自分の母校に通っている。ならばあのホールで式をするのだろう。

自分の高校時代のことを思い出そうとして失敗した。当時の記憶の大半が彼方へとんでいた。唯一憶えているのは自分の卒業式最中、一瞬ホールの照明が落ちて天井を見上げたときのことだ。一面に星空が広がればいいのにと切望し、空想した。でもあたりは真っ暗で、それはまるで自分の先行きを暗示しているようだった。

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