悠久の時は声。
私に囁きかける耳障りな声。
静かな変化。
変わりゆく自分自身を憎む。
受け入れがたい。
理想との乖離。
誰かがあざ笑う声が聞こえる。
私の中で動き出す、私を殺すプログラム。
ダマレ。
私を止める私。
それを止めるのも私。
ウルサイ!
息を乱しながら鏡を見る。
目をかっと開いている。
口は半開き。
ウルサイダマレ!ミルナ!
右手が私の首をつかみ、左手がそれを引き剥がそうとする。
ヤメロ!サワルナ!!
動き出す私。
お前のことなど、気づきたくなかった。
憎い。
ヤメロ!
鏡が割れる音が聞こえた。
でも、目の前の鏡じゃない。
私は、私は……
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