はてなキーワード: 涙枯とは
一人、歩いていると、会議を始める人達がいる。 だいたいいつも3人ほどいて、1人は痰の絡んだようなガラガラした声の中年男、1人は高い声の若い男、そして最後の一人は私であったり、女の子であったり、たまにいない時があったりする。幸せを見せびらかす輩を見つけると、あんたには才能がある、と言ってくれるし、小学生に「見んなカス」といわれたら、励ましてくれるのだ。いつも手で隠しているので、私の顔以外は、彼らの顔がどういう顔かわからない。 コンビニに着く、私が今時珍しい引きドアを押して入ると、突然坊主頭をカクカクと上下に動かしながらすね毛の見える短パンにウエストポーチをした男性が後ろからどついて通り過ぎた。どうして当たったのに謝らないのかなと憤りを感じていると、坊主頭は私を振り返りもせず入り口から正面にあったトイレの扉に手をかけた。が、使用中だった。あ、ウンコが漏れそうであったのならば、仕方がないねと思い、男性を許したのだが、丁度独身サラリーマンが湧いてくる時間であり、私がいつも好んで食べているメインのハンバーグがクソまずいハンバーグ弁当がなかった。早く結婚して、嫁さんに作ってもらってくださいと、レジに向かって土下座をしたが、経営者は『ごめんなさい』と一言、左薬指の指輪を私に向け見せた。 私は泣いた。
涙枯れるまで、そして鼻水でカピカピになってしまったので、頭を洗うついでに風呂に入ろうとユニットバスの戸を開けると、狭い湯船の中に、顔を隠した中年男性と顔を隠した若い男性と顔を隠した若い女性が三人湯も張らずにスーツ姿のまま入っており、(女性と中年男性は向かい合っており、若年男性は中年男性の背を見る形でみな膝を曲げ座っている)トイレにはついでに吉川晃司に似た男性がはまっていた。 私は普段から便座を上げて使用していて、吉川晃司は大をしようとしてはまってしまったようだ。 私はまたそこで泣いた。