■マチアプはたまごっちではない

自戒を書いたので，これからマチアプを始めるみんなにも共有

• マチアプの間合いは日常の間合いとは異なる。これをミスってはいけない。たまごっちのように育てるのでなく，ひよこの養育か羊の放牧のようにみなし，対象はsheep（単複同型）と呼ぶべきである
• 柵のない場所で草食ってるsheep（複数形）に名前をつけ始めると，それが別の草むらに移動した時に悲しくなる。マチアプで見つけた人も同様に，当然共通の生活基盤がないのだから，住所と職場の特定まではノーリスクで突然いなくなれるだれかであり，柵のないsheepのなかのどれかである。
  • なおマチアプの性質上相手の認識をノーリスクで関係消滅できる身分から急いで恋人に変換しなくてはならないが，その時期は3回会えればOKなどでは全くなく，基本的には住所特定とかを要する。その開示の合意がとれそうなあたりから名前を考え始める方がいい。
• だから間合いとしては羊飼い，ひよこブリーダーの間合いが適切であって，ペットショップで愛犬を選ぶ人のそれではいけない。個別具体に身を寄せない間合いが要る。しかしそれは，年間ひよこ1000匹くらい育てていかないと多分難しく，10匹くらいを渡されたら序盤に名前をつけたくなるし，一番毛並みのいい仔を育て上げたくなる。しかしその仔も，今は野原で偶然近くにいる個体でしかない。いつ逃げ出すかわからないsheepのなかをさまよい，声をかけ，会う約束をしているのだといつでも自制したほうがいい。羊を自分の牧草地に呼び入れる手間惜しさに，たまたま近くにいる気に入った個体で用を足せるだろうと楽観しない方がいい。
• だからマチアプに適応的なのは(ひよこなら何でも好きな・あるいはひよこを育てる行為が好きな)ひよこブリーダーで、愛犬家ではない。
• その意味では，相手を細かく検索し条件指定可能にすることで運命のないし必然の出会いをうたうアプリ（まだ首輪のついてないsheepに特別の意味を持たせる）よりも，ランダムにサジェストするようなアプリで，内面の開示も適当な文化のある者のほうが，各個体が没個性化するため持続可能であるんだろうと思う(ひよこブリーダーに人気を博すのは自然である)

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