赤字路線がある限り、その埋め合わせをするために、鉄道会社は利益の出そうな鉄道外事業に手を出すしかない。
それ単体は駅利用者にとって便利であり、悪いことでは決してない。
しかし、その結果として、都会の商業施設は過剰供給となってしまった。
ユーチューブなど見るとわかるが、かなりの都会であったとしても、テナントの入らないガラガラの商業施設が生まれ始めている。
赤字路線という地方のお荷物が、その赤字路線と全く関係ない都会の在り方を揺るがしていると思うと、なんか不思議な光景だなと思う。
このままだと、どの商業施設も客の奪い合いで赤字に陥り、都会から商業施設は消滅してしまうかもしれないのだ。
そういった都会の在り方をもとに戻すには、鉄道会社が赤字路線を廃止しやすくすると同時に、鉄道外事業への参入を制限するしかないのだろう。
しかしそれは、地方の人々の反感を買って難しいのだろうなとも思う。
乗車人員に、その赤字路線の存在感の低さが表れていたのだとしても、いざとなると、皆が廃止反対に回るのだろう。
だったら、輸送人員が極めて少ない赤字路線の維持には、地方自治体に赤字補填をさせ、その必要性を考えさせる試みはむしろ推進すべきなのだろう。
地方自治体だって正直、赤字路線は要らないと思っていると思う。その存廃検討だって、自治体の負担にならないわけじゃないのだし。
ただ、それが明確な費用(税金)として返ってこないから、市町村民にそれを言い張ることができないだけなのだろう。
赤字路線の少ない民鉄のほうが商業施設多い