2024-07-12

両親の世代トランスジェンダー

俺が小学生のころ、平成初期ごろの時代の話。

俺は資産としては中流層ながら両親ともにそこそこ高学歴の家であり、

勉強の大切さ、ウソをつかないこと、ルールを守ること、本をよく読むこと、

そういうことの大切さを教えられながら昆虫と戯れる生活満喫していた。

父は仕事で忙しくほとんど家を空けていたが、母は専業主婦としてずっと家にいて、俺と姉の世話に追われていた。

今思えば、母も当時の女性としては高学歴地域の名門大学学士持ち、いろいろ思うところはあったのかもしれない。

小学生だった俺にはそんな母の人生の背景も分からず、説教されては「うっせえババア」などと言い放ってぶたれる、そういう生活を送っていたわけだが。

トランスジェンダーテレビに出てきて、「おかわいそう」の文脈で報じていたとき

うちの母はそれを見ながら「どうせ妊娠できないくせにねー」と冷たく軽蔑するように言い放ったのをすごく覚えている。

明るくて教育熱心で家事に熱心に邁進する主婦らしい主婦だった母が、自分に言い聞かせるように冷淡に言い放った一言、ずっと覚えている。

きっと母も、女性結婚妊娠出産する、という当時の常識に、思うところがあったのだろう。

これが役割からと割り切って俺ら子供を育てながら、「女だから」であきらめた未来があったのだろう。

そんな女に架される強固な枷も知らずに、キラキラした部分だけしか知らないくせに、「女になりた~い」などと言い放つ、

軽佻浮薄なトランスジェンダーとやらに内心「女のことを何も知らないくせに」と憤っていたんだろうな。

  • 自分が受けた性差別の恨みを少数者に八つ当たりされてもな。 つか子供産んで主婦やってたなら当時の一般的な女性のジェンダーロールを受け入れたのは自分だろ? 強制的に結婚させら...

  • なんで女なのに俺とかいう一人称使っちゃうの

    • まあ確かにこれは女性が書いた感じするな?っていうのは私でもわかったわ…

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