2024-03-10

BLUE GIANT映画面白すぎる

音楽 ◎

脚本 ◎

作画 ◎

CG ギャグ

見事な原作圧縮だったと言わざるを得ない。

原作全10巻のうち学生時代を完全にカット

ジャズとの出会いも、恋の思い出も、初失敗の悔しさも、サックス購入のエピソードさえも、学生時代の全てをバッサリと捨てる勇気

それでもまだ東京編を2時間映画に収めるには足らないため、地元の不良とのエピソードなんかも最初から全く無かったかのように消し去っていく。

それでも残すべきものは残している。

私は「成長する君のドラムを見に来ている」を見に来ているので、それがちゃんと残っていたことが物凄く嬉しかった。

作画音楽クオリティも申し分ない。

CG以外に問題のある要素は一切ない。

CGだけ、CGけが酷い。

漫画的な嘘としっかりと噛み合わないモーションキャプチャーがここまで滑稽だとは思わなかった。

最後演奏シーン、ドラムを叩くシーンはまるで顔だけ漫画キャラ仮面を貼っているクソコラみたいでとても見ていられなかった。

それ以外は本当に素晴らしい。

主人公たちがまだ未熟であるという設定に固執することなく、しっかりと金を取れる音楽を仕上げてきている。

アッサリとしているがどこかゴツゴツとした作画原作の質感への尊重を感じるし、この映画に(CGのこと以外で)文句をつける人はいないだろう。

本当に良い映画だった。

こんなにもCGの出来が酷くて、CGシーンの雑なエフェクトも全くハマれないのに、音の情報だけで満足できてしまう。

作品の最も盛り上がるべき場面、そこでコレほどまでに冷水を浴びせかけられてなお、いい映画を見ていると感じることが出来る。

原作の良さがしっかりと引き出せている。

これもひとえに逃げなかったことの成果だろう。

BECK天使歌声を探し求めることを諦めたが、BLUE GIANTブルージャイアントを諦めなかった。

その熱意が伝わってくる。

いい映画だ。

CGの出来なんて、もうどうでもいいだろ。

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