幸運なことにホワイト企業に就職して、パワハラのパの字もない優しい上司の下で働けていたけれど、それでも仕事は苦痛だった。
どんなに気をつけていてもミスは出てしまう。そのミスで周囲に迷惑をかけるのが申し訳なくて、怒られるのが怖くて、いつもビクビクしてた。
生活のために仕方なく働いているだけ。
月曜が憂鬱で、休日に趣味も楽しめなくなって、一生この日々が続くなら生きていくのしんどいなあと思ってた。
悪阻だけは辛かったけど、安産であっという間に生まれたし、母乳は大量に出る。
睡眠不足だったり、命を守る責任感で過敏になってしまったり、大変なことは沢山ある。でも子どもの笑顔で全部帳消しになる。
家事もそこまで苦痛じゃない。子どもが寝てるうちにどこまで終わらせられるか、ゲーム感覚で楽しんでる。
子どもの成長をずっとそばで見守ることができた、私の母親世代の人たちが羨ましい。
夫は年収が極端に低いわけじゃない。でも教育費や夫婦の老後資金を考えると、私も働く必要がある。仕事を続けるためには、幼い子どもを保育園に預けなければいけない。
あーあ、なんで女性も働くのが当たり前な時代になっちゃったんだろう。
初めて歩く瞬間とか、初めて言葉を発する瞬間とか、全部保育園の中で終わっちゃうのかな。私は見られないのかな。寂しい。
保育園でいろんな人と関わる方が、子どもの成長にとってプラスなことはわかってるんだけど。
ただ寂しい。