2021-02-07

役所はまともなモバイルアプリ開発企業にたどり着けない?

COCOAアプリの実機検証実施によるAndroid版の不具合の件だけど、役所仕事振れる先にモバイルアプリまともに開発できるところ無いんじゃない?と思った。

「実績」という参入障壁

官庁案件の実績が少ないがモバイルアプリ開発が普通に出来る企業があっても、過去に公官庁案件を多数こなしているモバイルアプリ開発の不得意な企業が競ってきたら、公官庁案件豊富企業によほどの落ち度が無い限りモバイルアプリ開発が普通に出来る企業は負ける。

そして、モバイルアプリ開発における落ち度をまともに判断できる人材は公官庁側にあまり多くない。

落ち度がもしあったとしても正常に判断されることなく「実績」をもって判断が下されることになる。

うまみの少なくなった公官庁案件にまともなモバイルアプリ開発出来る企業が応募するか?

数億程度の案件では公官庁案件の旨味が減っていて、案件の規模にかかわらず予算管理の締め付けが異常に厳しくなっているのはかなり前から言われていることだ。

まともなモバイルアプリ開発が出来る会社がそんな面倒な案件にわざわざ手を出すかというと、まぁよほど経営に困っていない限りないだろう。

巷に溢れてる民間案件やった方が何倍もマシだ。

そして経営に困るような企業にまともなモバイルアプリ開発の能力がどれほど残っているかというと、疑問符が付く。

GoogleAppleの全速力について行くのはかなり大変

今回露呈した問題は低レベルだったけど、そもそもAPIドキュメントが完全に準備された状態での開発じゃなく、APIが数ヶ月でコロコロ変わる状況について行くにはプライベートαテストなんかに参加したことがある企業じゃなきゃ対応できないだろう。

そんな企業日本にどれだけある?

その企業は自社が抱えている案件や受注見込みの高い案件を後回しにしてまで公官庁案件をやるのか?

万が一そういった企業COCOA開発を引き受けていたとしても、発注側と受注側の文化の違いで軋轢が生じるであろう事は想像に難くない。

「この程度のことうちでもやってる」って人も公官庁案件受けたくないでしょ?

からこういう問題は今後も発生するだろう。

役所発注担当は「再発防止策を立てろ」って言われて頑張ってるだろうけど、当分解決できないよ

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