親からずっとブサイクブサイク言われて育ってきてるので、自分の容姿には非常に否定的な感情を持っている。
ちょっとはコンプレックスの解消になるかなーって美容院行ってみたりしてもちょっと小綺麗な不細工が出来上がって、よけい容姿の至らなさを認識するハメになったり。
最近のコロナ禍では、真夏でも堂々とマスク付けてていいってのがめちゃくちゃ楽だった。冬になったらいつもマスクとかネックウォーマーとかで顔隠した上にパーカーのフードかぶったりして、夏でもネックチューブみたいな日焼け対策のやつで基本的に隠してた。さすがに店の中だと周囲の目線が痛かった。今年はほんとうに楽だった。これは絶対被害妄想なんだけど、店員さんに嫌な対応されることがなくなった気がした。自分の容姿を気にしなくていいってこんなに楽なのか、めちゃくちゃデカいアドバンテージだなって思ってた。
本気で悩んで何年か前に整形外科で相談したこともあったんだけど、自分の顔どこを変えたいとか全く無くて。全体が不細工なんだよ。よくわからないんだけど、私は不細工だからどうにかしたい、そんな気持ちしかなくて、医者を困らせた。そりゃどこを変えたいかわからん奴に変えてほしいなんて言われても困るよな。無理に切ろうとしないあたり、ちゃんとした医者だったんだろう。ありがとう、そしてすまなんだ。
で、その医者に言われたのは、「客観的に見て、頭部が大きいのは事実。それを含めても、自分がどうしても直したいという気持ちが無い限り切る必要はない。」とのことだ。私が直したいのは不細工であって、顔じゃないんだな。書けば書くほど本当にいい医者だな。ちょっと恨んでたが、逆恨みでしかないな。自分の至らなさを恥じるしかない。
その中で誰みたいになりたいか、って話もあったんだけど、それも無くて。世間で不細工と言われてる芸人とか、いわゆるあの絵の通りのチー牛顔とか、全然不細工だと思わないんだよな。アインシュタインの稲田くらいでやっと「個性的だな」って思う程度で、そんなに不細工だとは思わない。ただ、ちょっと私と似てるところのある、とろサーモンの久保田とかは、その部分に対して不細工だなーって思ってしまう。たぶん私の脳味噌の中では、私の容姿がブサイクのイデアとして扱われている。そんな状態で整形しても、整形された不細工が出来上がるだろう。
マスクして不細工じゃなくなるんなら、目はきれいなんじゃないか?
100の不細工が30の不細工と70のマスクになるから気が楽、程度に感じてた。目がきれいかどうかは知らない。ただ「私は不細工」が前提の脳味噌なので、私からしたら不細工な目だよ。
容姿アドバンテージの代償は、歳をとったアイドルや芸能人を見るとわかる