2020-11-13

自分のことを少しだけ許せた気がする

自分プログラマをやっている。もしかしたらプログラマとは呼べないレベルの幼稚な仕事かもしれないが、職業を聞かれたときはいつもプログラマを名乗っている。

経験からプログラマになったので3年間はプログラミングに関わることをひたすら寝る間も惜しんで勉強をした。プログラミングに元々興味があったのと、一緒に働く人は学校などで勉強してきているのでその人たちに追いつけるようにだ。

勉強したことセキュリティプログラミングの基礎の基礎で誰もが知っていることだと思っていた。だからこそ、それが出来ていない物、人、それを放置しておく自分にも腹が立つようになっていた。

無性に腹が立ったとき、例えばそれが赤の他人企業WEBサイト/サーバであれば報告し、OSSであればPRを送り、仕事であればそのままコードコピペできるレベルで丁寧にsuggestionをした。

しかし次第に腹が立つ物が増えていき、誰も何も頼んでいないのに勝手に忙しくなり、ときには倒れ、最終的にうつ病になってしまった。

そんな中、WEB活動している彼女(?)を見つけた。

彼女(?)のWEBサイトはとても読み込みが遅い。大きいサイズ自分で描いた絵をほとんど圧縮しないままトップページに表示しているからだ。コメント欄があるにも関わらずSSL化もされていない。また、WEBページ自体順位もかなり低い。UX的にもあまりよくない。それでも彼女(?)は今日も楽しそうに絵を描いたりプログラミングをしたりWEBサイト作成したりしている。

不思議と腹は立たなかった。彼女(?)は自分がやりたいことを楽しくやっているだけなのだサイト状態こそが彼女(?)の個性なのだ

そう思うと、今まで何に腹が立っていたのかわからなくなった。

証明書の期限切れ、ドメインの期限切れ、XSS対策不備、ゾンビコンピュータ、全部個性じゃないか

自分が腹を立てる必要などなかったのだ。逆に腹を立てること自体が失礼だった気もしてくる。

そう思うと、なんだか心が軽くなった気がした。

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