うちの役所は古くて狭い。待合室には常に人が溢れ、相談ブースと用紙記入ブースが背中合わせみたいな状態で、快適さとか利便性は全くないと言って良い。駅からも遠いし。
予算がなくて冷暖房つけるのも厳密な室温基準があって、よく暑すぎるとか寒すぎるとかでクレームになってる。
そもそも建物が狭すぎて、職員人数分のパソコンも置けていない状態。
効率が悪すぎて、役所としての機能を十分に発揮してるとは言えない。それは申し訳ないと思う。
ただ、今はコロナで密を避けなきゃいけないから、ただでさえ狭い役所内、利用者には悪いが座席を減らすなどして、ソーシャルディスタンスを保てるようにしている。
そんな中、杖をついた巨体のご老人が夫婦でやったきた。足が不自由みたいで、引きずっていた。
あーこんな狭い役所で、足が悪い中座ってもらう場所も狭くて申し訳ないなって職員全員思ったと思う。
ブースにはいって、ご老人はいきなり大声で用件を一方的に告げた。
すぐに1人の職員が対応したが、態度が横柄だし大声だし面倒そうな人だなぁと思った。
手続きの案内のためにご老人の用件を聞いて、書類の記入をお願いしたんだけれど、その記入のスペースがとても狭い場所だった。
ただ、役所内に他に広いスペースがどこにもなくて、その場所で書いてもらうしかなかった。
すごく狭い場所なので、机や機械などを動かして職員がなるべく広く場所を開けて背もたれの椅子を置けるよう場所を確保したんだけれど、ご老人はそのスペースまで移動するのを嫌がり、その場に椅子を持ってこい、と言う。
ただそうすると背中合わせになっているブースに人が座れなくなってしまい、直後に人が来ることになっていたから、申し訳ないが移動して欲しいとお願いした。
そうしたら、思いっきり怒鳴られた。
こっちは障害者だぞ!さっきからああしろこうしろうるさい!あんたたちは全然優しくない!どうなってるんだ!?
というようなことを大声で捲し立てられた。移動する気はないようだから、そのブースに来た人にはご老人のすぐそばに座ってもらうことになった。
ご老人は途中大声で悪態をついたり、職員を呼びつけたりしたので、ブースに来た人は集中できなかったと思う。申し訳なかった。
障害者には合理的配慮が求められているけれど、当日職員は限られた場所・人数でなるべく配慮をしたし、その人が思い描いていた対応を与えられないのは申し訳なかったけど、怒鳴ったからって建物は広くならない。
おまえいつも障がい者と戦っているな