2020-09-09

anond:20200909140249

まず、この世界には自我を持たない生物のほうが圧倒的に多い。

それらは、刺激に対して特定の反応をする機構の組み合わせだけで成り立っており、

現代人の感覚では、それは有機物構成された機械と言ってよいだろう。

その機械と変わらない生物進化過程最初に獲得したのは、記憶力だ。

刺激とそれに対する反応だけの組合せの生き物に、記憶力が付くと

刺激と記憶組合から最適な反応を示すようになる。

生存が危ぶまれ危険場所を避け、記憶済みの餌場を効率よく巡回する。

記憶力が発達すると、複数記憶を組み合わせて最適な行動ができるようになる。

ちなみに微生物であっても、いわゆる脳とは別のメカニズム記憶する機構もつものもいるし、

昆虫などは、体内に小さな記憶脳を体の部位毎に持っていて、それらの記憶脳が連携して動作している生き物である

記憶を組み合わせるだけの生き物がさら進化して、記憶処理装置それ自身が新しい記憶を創り出せるようになったとき

それは初めて自我を持つ生物となる。

この原始的自我には、哲学者が考えるような高度な機能は何もない。

単に過去記憶共通から推論して新しい記憶を創り出すだけなのだから、ただのおまとめ機能に過ぎないともいえる。

だが、この原始的自我誕生することにより、

生物はほかの個体コミュニケーション可能となり、やがては人類のように高度な思考をも可能としてゆく。

記事への反応 -
  • 人類70億人とかおってさ、少なくとも先進国ではかなりのテクノロジーを普段使いできてさ、明日の天気もわかるし、生命も作り出せるし、すごい遠くにある星のこともわかるし、地球の...

    • まず、この世界には自我を持たない生物のほうが圧倒的に多い。 それらは、刺激に対して特定の反応をする機構の組み合わせだけで成り立っており、 現代人の感覚では、それは有機物で...

      • はてなブックマークは本文の内容から類推してカテゴリを割り当てる。 記憶から記憶を作っている。 はてブには自我があった…?

      • 増田がいう自我とやらはどこにあるんですか以前に(素直に読めば脳か?)   すべての人間は連続していない存在 (過去と今と未来では完全に別の存在) だって、過去と今と未来では身体...

    • 他者との関わりで浮かび上がってくる客我meが重要で、全体から客我を引いた出がらしが主我I。 出がらしについて悩むのは止めて人との関係性だけを気にしましょう。

      • 「地獄とは他人のことだ」 「人間の本質はあらかじめ決められておらず、実存が先行した存在である。だからこそ、人間は自ら世界を意味づけ行為を選び取り、自分自身で意味を生み...

    • 生まれてくる時期が悪かったな

    • 自我ってのはストーンフリーみたいなもん

      • ジョリーン ジョリーン ジョリィィィン Dolly Parton - Jolene (Audio) - YouTube https://youtu.be/Ixrje2rXLMA

    • テクロジーや学術に関して少し信頼を置いているみたいだけど、研究の世界でも実際に「確か」だと断言できることなど、あらゆる現象の中ではほんの僅かにしか過ぎない。 「出来るよ...

    • 求めてる話とは違うかもしれんがジュリオトノーニの本は読んでみると面白いよ

    • 科学って客観的な事実を扱うものだからね。 自我みたいに他の誰かが覗いたりできないものを理解するのは難しい。 電気信号みたいなものを外から分析できたとしても他人が何を感じて...

    • でも自我とか意識とかが何なのかいまだによくわかってないのってすごくねえか そういうの考える人にとって、心の哲学はいいぞ。 このジャンルは人が『意識をもっているかのように...

      • 哲学ゾンビ以前に脳に対する捉え方が違うだけです (いまは局在論ではなく全体論だと思います。また脳腸相関など単一でどうこうではないです。とりあえずヤクルト飲もう)   とりあえ...

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