アクタージュの原作者が強制わいせつで逮捕され打ち切りが決定した。
過去に作者の援助交際によって打ち切りになった『世紀末リーダー伝たけし!』を引き合いに出し、
「今回のアクタージュ原作者の行為は、たけしの作者よりもずっと悪質」と言っているものがいくつもある。
私はこれらのコメントは、それが刑法上どちらがより重罪かという意味で「より悪質」と言っているのでなく、
曖昧な言い方にはなるが何らかの倫理的な基準に則って比較したときに「より悪質」という意図と読み取った。
当初私は同意した。
理由は援助交際(相手は女子高生)と強制わいせつ(具体的には歩いている女子中学生の後ろから自転車で近づき、体を触る)を比べると、
前者は一応双方の合意があるのに対し、後者は被害者には何の落ち度もないのにひどい目に遭っているため、より悪質だと考えたからだ。
しかしよく考えると援助交際の被害者に落ち度があるとは言えないと思えてきた。
収入を得る手段が限られた人間が大金をちらつかせたら心が動いてしまうのは
するとこれは高校生側の落ち度というよりは援助交際を可能とする社会の落ち度という気がする。
またこの2つの事件では被害の内容も異なり、被害者が負う心の傷も違う。
結局、私はこの2つの犯罪の悪質性の比較を可能とする尺度を1つも見つけることができなかった。
もっと精密に色々と考えていけば見つけられるのかもしれないが、今のところ見当もつかない。
もしご存じの方がいれば教えていただければ幸いです。
たけしは主人公が虐待寸前の冷遇を受けている女子中学生じゃなかったやろ それだけや