選択肢が多いというのは、天井が高いことであり、フェアなマッチングが起きやすいことであり、自分らしくいられることであり、やり直しがきくことだ。
例えば飯で言えば地方のNo.1の名店みたいなレベルの店が近所に3~4店舗あって、さらにその上の地方にはないランクの店もある。それがあらゆるジャンルである。イタリアンもフレンチも鮨も焼き鳥も割烹も焼き肉もタイもベトナムもスイーツもあらゆるジャンルでそうなる。食べたい時に食べたいレベルの食べたいものが食べれる。(ただし残念ながら固定費が大きく地のものも貧弱なので、概ね安い飯は地方よりまずい)
仕事だと地方のトップ企業が10段階のレベル7で、二番手企業がレベル5だとする。地方だとどんなに優秀でレベル10の能力があってもレベル7の会社でしか働けないし、なんかのミスや事情でレベル7の企業が無理だとレベル5の企業で働くしかない。でも東京には10の会社が無数にあり、それがダメでも9の会社が無数にある。自分にあった業界の、自分にあった会社で働ける可能性が高まる。
異性も友人もあらゆるレベルのあらゆる嗜好を持った人がいる。ニッチなアイドルだろうがスポーツだろうがそれを好きな人がたくさんいて自分に近しい人とつながれる。一つのコミュニティで万一やらかしても他のコミュニティでやっていける。恋愛や結婚の相手だって無限の選択肢がある。
一方でその選択肢の多さこそが東京で生まれやすい不幸の源泉でもある。いつまでも上と自分を比べて苦しんだり、人との関係性を築くことよりも相手を選ぶことに囚われたり、一つ一つの機会を大切にしなくなったりしがち。
うん 完全に同意