■「しゃもじ」も「ひもじい」も元は隠語じゃん?
「しゃもじ」とか「ひもじい」とかの「もじ」って普通に「文字」らしい。もともとこれらは女房言葉・女房詞といって、室町時代初期頃から宮中や院に仕える女房が使い始めた隠語だそうだ。「お」をつけて丁寧にする言い方や、いろんな婉曲用法があるのだけれど、語の最後に「もじ」を付けて婉曲的に表現するのを文字詞(もじことば)と呼ぶらしい。
じゃあ、「〇文字」という言い方に五十音全部あるだろうか。調べてみた。
結果
け、つ、や、はブックマークより。出典は「日本国語大辞典」とのこと。多謝。
あ行
か行
さ行
た行|
な行
は行
ま行
や行
ら行
※呂の字ならある。キスのこと。「口」の字がつながっていることから。だが女房詞ではない。
わ行
ん
濁音
拗音
- 五十音全部はなかった
- ら行は全滅だった
- わ行、た行も次に少なかった
- 一文字の単語があれば、〇文字という表現が少ないのかと思ったけれど、そうでもない
- 現に歯、目、といった後はあるけれど、はもじ、めもじ、と普通にある
- 濁音、拗音は少なかった
- それぞれの言葉が実際に使われていた頻度を調べたい。
おまけ
オバケの「お」の字も出ない、という表現、「オバケ」や「お」を別のにしたのを見かけるけど、どれが一番最初なんだろ。辞書を引くときはどうやって調べればいいのか。「文字」の項目?
おまけ
幼い頃、母が「あっちゃん、あんころもち、あにぶた、あんこ。あってもあっても、ありきれない」という歌を教えてくれた。この「あ」を、該当する人の名に買えて遊ぶのだが、ネットでは見つからなかった。ローカルネタ?
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