俺がそうなんだけどアラサーになっても根本的な部分を変えることが出来なかった。
小学校に入学する頃に両親が離婚して母親に引き取られて育った。
母親が私に対して毒親だったため、ずっと家族の中で孤立していた。実家にいることが苦痛だったため高校を卒業してから奨学金を借りて一人暮らしをしている。
初めて入社した会社では過酷な労働環境で鬱病になり退職した。しばらく療養してようと思ったが金がないためアルバイトをして食い繋いだ。
鬱病が治り就職活動をするとすぐに内定を貰えた。次の会社も過酷だったがなんとか乗り越えて実績を積み上げた。基本給は少ないが残業や出張の手当が多額だったため300万の奨学金も4年で返すことができた。
今年に入り大手企業に総合職として転職することができた。片親、実家のサポート無し、専門卒という状況で自分の中でかなり頑張ったと思う。今までなんでこんなに頑張れたのか考えたこともなかったが最近気がつくことが出来た。
子供の頃から家族から嫌がらせを受けて生きてきたため、中学生の頃に自分が1番幸せになってお前らを後悔させてやると誓ったことがある。
一人暮らしを始めてからは嫌な家族の思い出だけを忘れていき、憎しみの気持ちが心のどこかに残り続けていたのだろう。
大人になるにつれて記憶が薄れているだけで成長期に心に残った部分は変わっていなかったということだ。これでは憎しみにとらわれた不幸な人間だ。でもこの憎しみを忘れてしまうとこれ以上頑張る必要がなくなってしまう。幸せになるために頑張っていたが、根本的な感情が不幸なため葛藤が生まれてしまった。これからどう生きていけばいいのか分からなくなってしまった。