近所の繁華街の隅っこに、闇市の趣を残すバラック商店街がある。
そのアングラな雰囲気が廃墟と歴史感があって割と好きで、目的地へ少し遠回りになっても通り道にすることがあったのだが、ある日気付いた。
トタンのような素材で囲った壁にぺたぺたと秩序なく貼り付けられているポスターが、全て立憲民主党と共産党なのだ。
自分が観光や歴史探訪気分で歩いているこの真っ暗な商店街には、当たり前だが日々生活を送る人が住んでいて、暮らしているわけだ。
そんな人達はきっと裕福の逆のところに住んでいて、自分の不幸を嘆き、何かに怒りをぶつけてやっと生活を維持しているのだ。
そんな時、思いの代弁者として出てくるのが、立憲民主党や共産党なのだ。
きっと彼らには、将来の日本がどうとか、未来がどうとかは関係なくて、ただただこんな状況におちいったのは、政府であり自民党のせいで、だから叩くのは当たり前、と考えているんだろう。
ただ批判するだけでなくより良い提案を考えようとしている国民民主党より、自民党をひたすら叩くことが目的な立憲民主党の方が支持率が高い理由はここにあるんだろう。
ふと気になって、Twitterを開いてみた。日経やその他のニュース記事につく非難のコメント。句点句読点を知らない、てにをはを正しく使えない、社会的弱者と思われる彼らのコメント。
ツイートを遡ると、今の自民党政権をばちばちと叩いている彼らは、2009年から数年のその時には、しっかり民主党を叩いていた。
彼らの目的は「怒る」なのだから、きちんと話し合おうとしても無駄なのだ。