https://www.facebook.com/100001305489071/posts/2726515674068589/を読んで。
厚労省のガイドライン(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html)には
現時点では新型コロナウイルス感染症以外の病気の方が圧倒的に多い状況であり、インフルエンザ等の心配があるときには、通常と同様に、かかりつけ医等に御相談ください
とある。果たして新型肺炎は症状からインフルエンザやその他の病気と区別できるのだろうか?素人である自分にはできそうにない。よってある程度の高熱が出たら病院に行くと思う。もしインフルエンザだったら早めに受診した方が薬が効きやすい。
厚労省ガイドラインではこうした行動を否定していないように読めるが、高山氏は否定している。この差異はどこから来るのだろうか。
また高山氏は新型肺炎だけを念頭に置いているように見えるが、病気になった側からするとそもそも何の病気なのか分からない。新型肺炎には今のところ有効な治療法が無いとされるが、自分がかかっているのは治療法が存在する別の病気かもしれない(というか大半はそうだろう)。それでも病院に行くなということなのだろうか。
一般論だが、厚労省が示しているようなガイドラインは「条件を満たす人は〇〇してください」という目的で使われるべきものだ。「条件を満たさない人は〇〇しないでください」という使い方はガイドラインを満たさない人がたとえ危険でも必要な行動を取らない可能性に繋がる。
高山氏の「軽症者は病院に行くな」は、この危険な使い方に当てはまるのではないか。実際ブコメを見ると「発熱が4日以上続くまで病院に行くな」というような使われ方をしているように見える。
その基準を杓子定規に守ったら発熱4日目を迎える前に症状が悪化し、合併症などで死亡する人も出てくるだろう。
高山氏は当然それくらいのことは分かっていて「基礎疾患がある方や高齢者については、症状を認めた段階で、かかりつけ医に相談することをお勧めします」と書いているのだと思うが、この部分を読まなかった人が高齢者の両親に「軽症なら病院に行くな」と言ってしまうかもしれない。
韓国がやっているように新型肺炎だけ病院とは切り離した屋外診療所で受診できるといいよね。そうすれば「軽症者は屋外診療所に行ってください」と言える。
厚労省医官である高山氏がそういう体制作りに取り組むことができず、国民に病院に行くなと迫るしかない構図は見ていて悲しくなる。