お客様が
「たぶんポイント足りないから、足らないぶんはポイントを交換して払うか、それでも足りなかったら現金で払う。だからまずポイントいくらあるか確かめて」
って仰有るので、ポイントの残高確認をして、残高のレシートを出して私た。
そしたら、
と聞かれた。ここからすでに雰囲気がヤバイ。あー面倒臭いパターンでクレーマーに遭遇してしまったー、と思う。客はフレンドリーなつもりな態度だけど、こういう人ってこっちをコテンパンにするまで退かないぞ。どうする?
お会計845円に対して、ポイント残高が七百数十円くらいで、交換されていないポイントが180ポイントとちょっとあった。
さっき、自分で「足りないぶんはポイント交換して払う」って言ったのにこれだ。
なので、
いつも思うんだけど、このお金で買う「ポイント」と、買い物した金額に応じてついてくる「ポイント」をどっちも「ポイント」と呼ぶこと自体がそもそもの間違いだ。本部、なんとかしてくれないかなあ。
レジが、ポイント全部交換と一部交換のどっちがいいかを電子音声で聞いて来る。何でこれ客に選ばせるんだろうな。こういうとき、客の二人に一人は必ず聞いて来るのだが、この客は聞いて来る方だった。
「全部交換と一部交換、どっちがいいの?」
だから、
「どちらでもお好きな方をお選びください」
と言うと、大体切れられるか舌打ちかムッとされるんだけど、そうとしか言いようがないので、そう答えた。店員にもレジにも選択権が無いのだから仕方ない。このシステム考えた人って馬鹿なの?
「はぁ?どっちなの!?」
客は貼り付いたような笑顔のまま怒鳴った。キレる方の人だった。あーやっぱり。
「交換されていないポイントが180ポイントございますので、一部交換でも全部交換でもお支払できます」
と答えたら、
怒りで完全に自分の言ったことを忘れている……森にお帰り。だが私はナウシカではないのである。悲しいことに。
ざっくりとした暗算をして私は答えた。
「何で!?」
客はいっそう怒り出した。なので、
「今あるポイントが七百数十円なので、130ポイント交換すれば足ります」
と答えたが、客は全然納得していなくて、それでも
「じゃあ足りないぶんは現金で払うからとりあえずポイント交換!!」
と言うので、私はポイント交換のボタンを押し、客がまたポイント全部交換と一部交換のどちらを選んだらいいのかわからないと言うので、一部交換の方を押してもらった。
と客は怒りながらカードをレジにタッチしたが、普通に払えたことに驚いた様子で、しかし「大丈夫?」と捨て台詞を残して、店を出た所でしばらくレシートをガン見したが、しばらくすると振り返らず去って行った。
nanacoか
現金をチャージして使う電子マネーの単位(〜nanacoや〜コイン)が「ポイント」で 購入してたまるロイヤリティの単位(〜nanacoポイントや〜マイル)も「ポイント」なんだろ ときどきあ...