借金というか、悪名高きリボ払いに手を出していた。実質的な借金。
ソシャゲのイケメンは二次元化されたホストとはよく言ったもので、入れ込んでいた時期は本気で『このカードを持ってないなんて◯◯推しを名乗れない!出るまで回す!』みたいな思想を持ってた。新しいイラストが出るたびにそれ。手取り12万の高卒フリーターな癖に1回のガチャに10万入れたりしてた。そりゃ借金もするわ。アホか。
ある日急に冷めたので、残った140万円を地道に返すことに。
生活もあるから、月3万程度しか捻出できないことも多かったけど、真面目に支払い続けた。なんだかんだで就職した後も休日に派遣を入れたり、そういう月は10万返済したりもした。年明け1月6日の引き落としで、私の借金はなくなる予定。
課金をやめたのは21歳の頃だったと思う。現在私は25歳。客観的に見れば20代前半を棒に振ったことになる。後悔は特にないけど(入れ込んでいた時は気持ちが充実していたし、この時あれをやっておけば、みたいなものも今のところない)、事実だけを述べたらそう。
とはいえ、案外どうにかなる。何年か前に、100万円の課金で自殺してしまった大学生がいたけど、勿体なく思うので書いてみた。稼ぎの額で察して欲しいけど、水仕事には手を出さなかった。それでもなんとかなった。借金のことを伏せて友人と遊びに行ったり、そういう余裕もあった。
身の丈に合った推し方をする勇気を持とう。誰も怒らないよ。愛が足りないとか、絡んでくる奴は無視でいい。最低限の正当な代金で済ませるのは罪じゃない。制作スタッフを支えるのは、生活に余裕のある人に任せればいい。義務感でお金を落とす必要はどこにもない。
ちなみに、借金を返している間にいつの間にか、件のゲームはサービス終了していた。虚無感すら感じず、そういえばそんなのやってたなで済ませられる私は、お気楽な人間なんだと思う。