ヘイトを控えるのは所詮マナーだが、ヘイトスピーチは犯罪になる。
タバコの火は消してから捨てるのがマナーだが、放火は重罪になるのと似ている。
ただ個人的な感情の吐露に収まっているなら健全だ。そこに問題があったとしても、自由な言論の下で初めて議論ができるし、説得することもできる。「あなたは間違っているよ」と。(もちろん、「間違っている」かどうかも慎重に判断しなければいけないし、「間違っている」人を安易に侮辱するべきでもない。)
危険なのは、不特定多数への煽動を伴うヘイトだ。煽動はまるで炎のように、やがてその主体者ですらコントロールできなくなり、すべてを焼き尽くすまで止まらない。
フェミニストの偉い先生が煽った「ツイフェミ」がどうなったか?
これらの例はまだ優しい。「ヘイト」と呼ぶには控えめな煽動であったから、"火種"が"炎"になった今でも比較的平和だ。戦争も虐殺も起こっていない。しかし、煽った当人達が慌てる程度の惨事は今ここに現れている。"炎"は放置すれば"大火事"になる。そうなれば、もはや手遅れだ。
通称"ヘイトスピーチ対策法"が施行された後でも、ヘイトだけで捕まることはない。私個人の感情から言えば反吐がでるような憎悪表現も、人権の観点から言って自由な言論が抑圧されることはあってはいけないし、実際そのように運用されている。