映画『トイ・ストーリー2』、いつの間にかセクハラシーンを削除
社会的望ましさを追求するなら、過去の作品だとしてもやむをえない措置だった。
今回問題となっているセクハラシーンだが、そのセクハラを行っているのはプロスペクターというキャラクターだ。
彼は年配の白人男性を模したキャラクターであり、しかも西部劇の象徴であるカウボーイハットも被っている。
これは何を意味するか。
このシーンを放置することにより、「年配の白人男性、特にカウボーイ文化を担っている地域の男性は、影に隠れてセクハラも平気でやらかす人間なんだ」という偏見に満ちたメッセージを、ディズニーが社会に対して発信し続けることになる。
実際の白人男性のほとんどはそのような犯罪とは無縁の人々であるにも関わらず、これをフィクションだからといって放置することは難しいと判断されたのだ。
特にトイストーリーのような子ども向けの作品の中で、白人男性の誤ったイメージを幼児に刷り込んでしまうと、彼女の成長後の対人関係に取り返しのつかない影響を及ぼすことになる。
近年、ディズニー作品はポリティカルコレクトネスを恣意的に適用し、女性や有色人種ばかり優遇しているとの誹謗が溢れかえっている。