小学6年生だった。2ちゃんねるのオフ会板みたいなのに、「未成年オフ会」ってのがあって友達がそれに参加したいというから一緒に参加した。
幹事は小学生女子二人の参加を快く受け入れてくれた。トラブル起きそうだから嫌って言われてもおかしくなかったのに。貴重な経験させてもらえたことにとても感謝してる。
オフ会で何するかなんて知らなかった。
全財産は2千円もなかった。全部握りしめて都会に行くのは大冒険だった。
参加者は15人くらい。ほぼ高校生〜大学生だった。スレにいたヲチ班曰く「小学生が可哀想に見えた」らしいが当事者はオフ会の仲間入りできて誇らしくて大興奮だった。
金がなさすぎて何も頼めないでいたら幹事さんがBLTサンドを奢ってくれた。トマト嫌いだったけど、ご馳走してもらったのに残すわけにいかなくて無理やり食った。ちょっぴり大人になった気がした。
マイク渡されて宇多田ヒカルのトラベリングを歌ったのだけ覚えてる。
結局その会の最後まではいなかった。途中、数百円を残して先に帰った。これで足りるよ、と言われたけど日曜だったし今思えば足らずがあって出してくれてたのかもしれない。
特にその時いた人と交流があるとかはないけど、こないだそのときのプリクラがふと見つかってガキンチョたちのささやかな大冒険を思い出して懐かしくなったので書いてみた。
自分の子供が「オフ会にいってくる!」って言ったらもにょりそうだし行かせたくはないけど、こういうちょっと背伸びした経験もしてほしいようなほしくないような……複雑な気持ちになった。