2019-06-05

四十手前の頃

初めて風俗にいった。女性と付き合った経験もなく童貞だった。

それまでは士業の試験を目指しつつ、半ば引きこもり。断続的に交通警備員運送などのバイトをして食いつないでいた。

年収は100万くらいだったと思う。もう将来を考えると死にたくなるし、精神的にもつらくなってきたころ、

ほどなくして運よく、割と自分の適性を生かせる定職につくことができた。

月々の可処分所得が万単位となったこから、お祝いに風俗にいった。

それがきっかけで以降3年間くらいで200万くらいが風俗に消えた。

やがて店外でのデートをするようになり、女の部屋で一緒に過ごすようになってくると、

次第に女性とのコミュニケーションの仕方がなんとなくわかってきた。誰かと付き合いたいなと思うようになった。

お金を払って風俗にいく意味もよくわからなくなってきたところで、

婚活を始めようと思い始めた。申し込んだら速攻でアポがとれたので

家賃2.5万のトイレ共同6帖一間を引き払い、慌てて家賃7万円程度の普通アパート引っ越した。

40にもなってるのに、手取り300万だったことはどうしようもない。

「40だけど社会人ペーペーだよ」と言ったら、「確かに増田君、いろいろと常識ないよね。。ま、でもしょうがないんじゃない」

ということで、ちょっと年上の女性との付き合いが始まった。

お互い見た目は、おじさん、おばさんなんだけどね。20代のような気持ちになるのが不思議だった。

相手が年上で社会人経験のない未熟者と見くびられていたから、なおさらそうだったんだろう。

結婚してからは、自分年収は100万ずつくらい毎年増えていき、

そして十数年があっという間に過ぎていった。

振り返ると、お金の安定というのは人生に欠かせないと思う。

人生好転したというのを実感したのは、割と面白みのある仕事につけたことのほかに

そして風俗を通じて自分の殻を破れたというのが大きい。

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