ほら、どこのクラスにもいるでしょ、運動が全くだめで、休み時間なんかも教室の中に閉じ込もって、日陰でウジウジと将棋なんかに打ち興じてたりする奴らが。モロあれなんだよね。髪型は七三の長髪でボサボサか、キョーフの刈り上げ坊っちゃん刈り。イトーヨーカドーや西友でママに買ってきて貰った980円1980円均一のシャツやスラックスを小粋に着こなし、数年前はやったRのマークのリーガルのニセ物スニーカーはいて、ショルダーバッグをパンパンにふくらませてヨタヨタやってくるんだよ、これが。それで栄養のいき届いてないようなガリガリか、銀ブチメガネのつるを額に喰い込ませて笑う白ブタかてな感じで、女なんかはオカッパでたいがいは太ってて、丸太ん棒みたいな太い足を白いハイソックスで包んでたりするんだよね。普段はクラスの片隅でさぁ、目立たなく暗い目をして、友達の一人もいない、そんな奴ら
を指してたんだよ。
なーにが「昔のオタクは良かった」だよ。
で、宮崎勤事件を経てさんざん迫害された「おたく」たちは、自らを「オタク」と呼び替えて「趣味に関しては豊富な知識を持つクールな若者」という自己催眠をかけた。
オタクは「素晴らしいもの」でなくてはならないし、「気持ち悪いニワカ」は切断操作しなければならない。
と同時に、「おまえオタクだろ?」と馬鹿にされても、「俺は(そんなに素晴らしい)オタクじゃない」と言い逃れができる。
そういう仕組みを作り上げたわけだ。
当時は「知識も情熱もない単なる漫画好きやアニメ好き」はいなかったのか?
いたに決まってんだろ!
ぞろぞろいたよ!
オタクに決まってんだろ!
「俺なんかぜんぜんニワカだしまだまだオタクとは名乗れませぇん」なんてどんなに嘯いたっておまえらはオタクなんだよ!
歴史を美化するな!
拙者オタクではなくてマニアなんで勘違いしてもらってはこまるでござるよ藁