2019-02-01

コバルト文庫が終了しそう

ソノラマ文庫と並び、ライトノベルレーベルの先駆けとして1976年に創刊されたコバルト文庫

その命脈が尽きかけようとしていることをご存知だろうか。

http://cobalt.shueisha.co.jp

公式サイト2016年休刊となった雑誌Cobaltの代わりを務めるWebマガジンCobalt)の最新刊のところを見ていただくと「電子オリジナル」と書いてあると思う。

そのとおりコバルト文庫では、数ヶ月前から電子書籍のみで発売される作品ラインナップされるようになった。

そして、ついに今月は新刊が二作品とも電子オリジナルに――すなわち「紙の新刊がまったく発売されない」ことになってしまったのである

電子書籍がそれなりに普及した昨今とはいえ、それに絞ったところで売上が上向くとは思えない。

消えゆくレーベルの末期のあがき…と言えば表現は悪いが、そのようなものと受け取らざるを得ないだろう。

コバルト文庫がこれほどの窮地に追い込まれいたことを、多くの元・コバルト読者たちは知らないのではないか

そう思って、この記事を書いている。

正直に言えば、私はコバルト読者ではない。

基本的には少年向けのライトノベル読者である

以前は「マリみて」や「S黄尾」を読んでいたこともあったが、たとえば最近作品を紹介して勧めるようなことはできそうにない。

から、ここでするのはお願いだけだ。

かつてコバルト文庫を読んでいた方々は、どうか現在コバルト文庫を再訪してもらいたい。

現在コバルト文庫を読んでいる方々は、どうか最近面白い作品について語って欲しい。

半世紀近い歴史を持つ「ライトノベルの母」を、このまま静かに見送るだけではいけない。

決定的なニュースが流れてから「知らなかった」「好きだったのに」と後悔するようなことは無いほうがいい。

いまさら趨勢をひっくり返すことは難しいだろうが、少しでも賑やかすくらいはできるのではないかと、そう思う次第である

実のところ、集英社女性向けライトノベルレーベルとして「集英社オレンジ文庫」は好調のようである

http://orangebunko.shueisha.co.jp

こちはいわゆるライト文芸レーベルであり、コバルト文庫を「りぼん」とすれば、オレンジ文庫は「マーガレット」にあたるだろうか。

コバルト文庫応援したいが、いまさら少女小説ちょっと…」という方は、オレンジ文庫作品を読んでみてはどうだろうか。

姉妹レーベルであるオレンジ文庫が盛り上がれば、それはきっとコバルト文庫にとっても喜ばしいことだろう。

追記

現役のコバルト読者たちがオススメを挙げてくれたよ!

https://togetter.com/li/1315546

  •                                                        anond:20190201211020

  • これ終了自体は既定路線なのです。 ロマン大賞は2015年に終了して、ノベル大賞はオレンジ文庫に振り向けられて以来、 長期シリーズも畳んだり、オレンジ文庫に移行したり(赤川次郎...

    • https://anond.hatelabo.jp/20190201224611の増田は買ってる模様 しかしはてな広しと言えどこの人だけ?って辺りに凋落のほどが見て取れる

  • 中学生くらいまではコバルト文庫大好きだった。 S黄尾、ちょーシリーズ、楽園の魔女たち、影の王国、汝翼持つ者達よ、とかまだ手元にあるー!!今でもたまに読み返してる!! 榎木...

  • 個人的には本を読むのも面倒なのでオーディオブックに移行してもらった方が良いと思います。

  • コバルト文庫…蜃気楼… 面白かったよね、蜃気楼的なのもそうでないのも。今のラノベというとハーレムもののイメージがある(私が今持っている・またはそういう文脈で使うことが多い...

  • 子供の頃は1リットルちかく牛乳を飲んでいたこともあったけど、今は乳糖不耐。 子供の頃はスカートを履いて逆上がりに利用していたけれど、今は冷え性になってズボン以外履かない...

    • 逆上がりにスカートを利用するって鉄棒にスカート巻き付けてその巻き付きが解ける勢いを使って逆上がりするとかそんな感じ?

      • 錆びた鉄棒とかよくあった。手のひらが痛いとやる気がなくなるので保護材 体操選手の手につけてるアレみたいなの

  • ラノベオタクの書く文章はどうしてこう気持ち悪いのか

  • 数年前にTL路線に走って、エロシーンの抜粋文章そのまんま帯に載せた本出してドン引きされてた記憶があるけど あの頃から売れてなかったんだろうな オレンジ文庫ってのはもっと対...

    • 強いて言うならポプラ文庫ピュアフルとかあのあたりの。

  • 氷室冴子の『クララ白書』『アグネス白書』とかね。姉が持ってたの読みましたよ。しかし今の10代、マジョリティである「読まない子」は本当に読まんものなあ。

  • コバルトにしろ他のラノベレーベルにしろ、新規の若い読者が全く獲得できてないイメージ。 作家と読者の年齢層はどんどん上がり、健全な成長をした読者はラノベを卒業し、卒業でき...

    • アニメ化すれば入ってくるけどな。 なろう系も若い読者がいないわけじゃないし。

      • それそのアニメの原作だけ読んで他には広がらないパターンじゃ 漫画(特に少女ではない女性向け)もそうなってると聞いた ドラマ化するとその原作は売れるけど、そういう人は他の...

        • 昔からそうだろ。 出版業界は薄利多売のベストセラー依存。 ベストセラーが当たれば負けを取り返せるマーチンゲール法だよ。

  • 誰も、新刊を買ってないのである。

  • レーベルに人が付くわけではない。作家につくんだ。氷室冴子さん亡きコバルトには残念ながらなんの魅力も残っていない

  • 最近のおすすめコバルト文庫 https://togetter.com/li/1315546

  • どいつもこいつも連載が長すぎなんだよ 結局最後まで完走できないまま少女時代が終わって社会人になったら手に取らなくなったわ

  • 順位 全体順位 ブクマ数 タイトル 日付 備考 1 9 1584 anond:20191127201601 11/28 藝大デザイン科卒、同窓に任天堂がいるから回答 2 27 ...

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