2019-01-31

厄介な子供ではなかった

小さい頃は病気がちだったけど、薬や採血を嫌がる子供でもなかった

学校の成績は良かったし、宿題をやらない子でもなかった

なんなら配られてすぐ教科書を読み尽くしてしまタイプの子供だった

運動神経も体が大きくなるにつれて際立ってきた

本を読むのが好きで、大人に言われなくても本を読んでいた

とはいえ欠点もあった

整理はへたくそで、鞄の底やお道具箱はいつもぐちゃぐちゃで、

学期の最終日にはいつも大量の荷物を抱えて帰る羽目になった

人付き合いと協調性イマイチだった

それでも対人関係消極的なほうでもなかったし、孤立というほど孤立もしてなかった

計画的ものごとを進めるのは壊滅的に不得手だった

たいていはギリギリになってからブーストかけてなんとかしていた

わたしには苦手なことがあったけど、得意なことは大抵人に抜きん出て得意だった

実際スポーツの関連で数限りない表彰もうけたし、勉強には特に力を入れなくても学校や県で上位に食い込めた

わたしはたぶん、育てにくい子供でも、厄介な子供でもきっとなかったはずだ

だってわたしは薬や採血を嫌がって母を困らせた子供では、なかった、はずだ

オブラートなんか一度も使ったことはなくても、一度に何錠もの薬と粉薬を、ひと口で一緒に飲み干すことができた

ザバスだかサバスだかのプロテイン錠を5錠いっぺんに飲めるくらいだ

なのにどうして、子供時代わたしあんなに自分のみが唯一家族の問題である認識し、常に居心地の悪さを感じていたんだろう?

どうしてわたしあんなにも苦しかたことばかり覚えているんだろう?

わかってる、こんなのはただの妄想で、低気圧であまりにもしんどくて、楽しかった思い出がちょっと、いまはすこしも、思い出せないだけ

わたし大丈夫大丈夫大丈夫

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