女らしい格好もしたことなかったし、家族からも子ブタちゃん的な扱いされてた。
学生時代はブスキャラとして女芸人的な立ち位置をキープしてたうえ、自分が可愛いなんて高校まで1度も思ったことがなかった。
んで、大学入る前あたりからダイエットして、見た目整えたら女性扱いされるようになった。
脂肪の乗った目は、ぱっちり二重になり、頬に埋もれていた鼻もでてきた。
ついでに背が高かったのでモデルもやった。クラブのホステスもやったし(当時そんな言葉は無かったが)食事パパとかもいた。
そんな頃から美人と言われることが増え、それと同時に自分の認識との差に苦しむことが増えた。
鏡で見る私はどうしたって醜い。
モデルもホステスも全て死ぬ程ブスじゃないことへの確認行為だし、それから数年経った今でも、寝る前に自分の醜さに辟易することがある。その頃摂食障害になって5年ほど地獄の苦しみを味わった。
去年鼻を整形した。あとプチ整形も何ヶ所かした。
ナチュラル派の先生だったので誰にも気が付かれず、親にすら鼻に入れたシリコンの存在に気が付かなかった。
でも整形した事実が多少の自信になった。
私はブスだけどそれを認め乗り越えるためにお金を、時間を使って変わろうとした!という感じの。
歯も数十万かけて白い差し歯にしたし、毎朝1時間以上かけて化粧して髪整えて会社行ってる。
初対面の人にも、容姿を褒められることがよくある。でもまだ整形しなきゃいけない箇所は多いし、鏡を見るとため息しか出ないし、すっぴんを見せるのを親ですら躊躇う。
怖くて鏡を見れない時すらある。
卑屈なのかもしれないけど、街ゆく美人を羨望の目で見てしまう。
年々、少しずつ他人が容姿を褒めてくれることに対して感謝をいえるようになった。
でもブスには変わりがない。
今のままの自分を認められるようになりたい。人より努力してるのは客観的に見て分かる。でも顔を見られるのはいまだに怖い。じっと見つめられると冷や汗が出てくる。